サラリーマンが苦痛だったのはお酒が飲めなかったことも関係あります

サラリーマンが苦痛だったのはお酒が全く飲めなかったということも関係があると思います

私のコンプレックスの一つに「お酒が全く飲めない」ということがあります。

養命酒一杯で具合が悪くなる体質です。

若い時は飲む練習をして多少は飲めるようになった同僚を横目に私も少し練習したりしましたが、苦痛に耐えきれず比較的早い段階で一切飲まなくなりました。

後に受けた遺伝子検査で判明しましたが、私はお酒が飲めない「7%」に入ってました。

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遺伝子的には、

  1. 飲める人
  2. 練習すれば飲めるようになる人
  3. 練習しても飲めない人

の3つに分類されるようですが、私は③の「練習しても飲めない人」に分類されていました。

このタイプの人は、体がアルコールを一切受け付けないので、その分、アルコールとも距離を置くようになり、お酒に関する病気やトラブルのリスクは非常に少なくなるとのことです。

ですが、

お酒が飲めないと、人生を大きく損したように感じます。

お酒を飲んで嫌なことを忘れる、楽しい気分になる、心が大きくなる、といったことは一生体験することはできません。

友人や会社の同僚などとの付き合いもお酒が絡むとだんだんと足が遠のいていき、どうしても人との交流が希薄になっていきます。

出会いや親交の場も少なくなりますし、色々なチャンスも逃しかねません。

普段の生活であれば、そう割り切ればそれでもいいのですが、サラリーマン生活においては色んな意味で苦痛を感じたり、不利になったりします。

これは、私の場合がそうだったように、お酒を飲めない多くのサラリーマンが(といっても7%しかいませんが)共感してくれるのではないかと思います。

サラリーマンは新年会、歓送迎会、親睦会、忘年会などお酒を飲む機会が少なくありません。

上司や先輩、後輩、同僚などと今日は飲みに行こうとなる日もありますし、取引先や関連業者などと打ち上げといった日もあります。

お酒が飲めないサラリーマン

仕事となると付き合いなどのシガラミがありますので行かないとはなかなか言えませんし、行かなければ行かないで付き合いが悪いとサラリーマンとしての素養にも疑問を持たれかねません。

行くたびに素面(しらふ)の状態で2時間、3時間、場合によっては2次回、3次回まで周りのあのテンション高き人たちと付き合わなければなりませんし、初対面の場合は、お酒が飲めないことをイチイチ説明しなければならず、面倒でした。

はじめの頃はそうでもなかったのですが、だんだんとそういったものに参加することが苦痛になり、時間も勿体なく感じるようになってきました。

ウーロン茶1~2杯で5,000円というのも不公平感を感じてしまいます。

上司をはじめ先輩や後輩、同僚との強い繋がりも往々にしてお酒の場で培われることがあるため、サラリーマンとして人並み以上に渡り歩くには不利だなと常々思っていました。

実際、上司や先輩からも「お前が飲めたらなぁ」と残念がられたことも少なくありませんでしたし、お酒の力を借りることができればもう少し親密になれたり、うまく立ち回れたり、問題解決ができたシーンもあったと思います。

そういうことを考えると、お酒が飲めなければ、サラリーマンとしてのパフォーマンスをぐっと下げる気がしますし、逆にお酒が飲めたならば、もう少し快適で楽なサラリーマン生活が送れたのではないかと思います。

私は、サラリーマンが性に合わず、若い頃から脱サラに挑戦していましたが、その理由の一つには、お酒が飲めないからということもあったと思います。

もしお酒が飲めたら、上下左右との交流を深めたり、嫌なことやストレスをお酒で発散したりして、もう少し心地良いサラリーマン生活が送れたかもしれず、もしかしたら脱サラという発想も出てこなかったかもしれません。

脱サラし、アーリーリタイアをした今ではお酒に関しての苦痛は無くなりましたが、今でも、もしお酒が飲めたら交友関係がより広く深く広がり、より有意義な人生を送れたのではないかと残念がる気持ちが正直あります。

しかし、今となってはむしろお酒が飲めなくて良かったと考えています。

お金もかかりませんし、アルコールに関する病いを発症するリスクも少なくなります。

お酒の場から発展する色恋のトラブルに巻き込まれる可能性も少なくなりますし、痴態・醜態をさらすこともありません。

飲酒運転で捕まるといったこともありません。

そして、何よりも、今現在、結果的に日々幸せな生活を送れているのは、お酒が飲めないというコンプレックスからどうにかして距離を置くように努力してきた結果でもあることを考えると、お酒が飲めなくて良かったんだと思っています。

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