こんにちは有栗です。
今回のタイトルは、BMW 3シリーズは立体駐車場に出し入れできるか、です。
BMW 3シリーズ(G20)の車幅は、カタログで1825mmですから、当然、車幅制限1850mmの立体駐車場に出し入れできると言えるんですが、実はそうとも言い切れません。
今回はそのことについて書いてみたいと思います。
車が立体駐車場に出し入れできるか心配する人が増えている?
久し振りにこのサイトのアクセスログを調べてみました。
すると、過去3ヵ月間で最もアクセス数が多かったページは、「立体駐車場の車幅制限(1850mm)ギリギリの車でもちゃんと駐車場に出し入れできるか」でした。
昨日のログを見てもほんの数十分の間に異なる人から何度もアクセスがあっています。
もう少し調べてみると、
- 「立体 駐車場 5mm オーバー」
- 「立体駐車場の車幅制限」
- 「機械式駐車場 1850 実寸」
といったワードで検索してきている人が多いことがわかりました。
最近の車は大きくなってますから、立駐に入るか心配になる人が増えているんだと思います。
どういう訳か車幅1850mm前後の車が多いですからね。
あとですね、少し前ですが、3シリーズを検討している方から「タイヤを19インチにしたら車幅制限1850mmの立体駐車場に入るか心配」といったメールを頂いたこともあります。
確かによくわからない人はそんな風にも考えがちです。これには、「タイヤのインチや外径ではなく、タイヤの幅が大きくならなければ大丈夫だと思いますよ。」と返信しておきました。
BMW 3シリーズ(G20)は立体駐車場に出し入れできるか
で、BMW 3シリーズ(G20)は車幅制限1850mmの立体駐車場に出し入れできるか、です。
殆どの場合、1850mmの車幅制限でもパレット自体の実際の幅は1870mmくらいあります。
これに対して、BMW 3シリーズのタイヤ幅(リア)は車幅と同じ1825mmです(車幅とタイヤ幅は違うと言う点は重要です。タイヤ幅はトレッド幅+タイヤ幅で求めます)ので、両横に2~3cmの余裕を残して出し入れできます。
ですので、結論としては、BMW 3シリーズ(G20)は車幅制限1850mmの立体駐車場に出し入れできる、です。
しかし、注意すべき点もありますので、机上の計算ではなく実際の出し入れがどうなのか私の場合で紹介します。
うちのマンションの立体駐車場は、真っすぐ入れて、出す時も真っすぐ出すタイプですが、パレットの前に下のようなゴム製の黄色いポールが両端にあります。
そして、見るとわかる通り、ポールはパレットより、ほんの少し内側に配置されています。
パレット自体の実際の幅は1870mmくらいで少し余裕がありますが、その前を立ちはだかるポール間の幅は、きっちり1850mmです。
従って、タイヤの外幅が1850mm以上の車は物理的に入りません。
BMW 3シリーズのタイヤ幅(リア)は車幅と同じ1825mmです(BMW3シリーズ(G20)の場合はたまたま同じですが、車幅とタイヤ幅は違うと言う点は重要です。タイヤ幅はトレッド幅+タイヤ幅で求めます)ので、両横に1.25cmの余裕を残して出し入れしています。
こういったポールが付いた立体駐車場もあると思いますので参考にして下さい。
空気圧を下げたら立体駐車場の出し入れが困難に!
補足です。
1.25cm幅を指で確認すると分かるように、普段も出し入れには神経を使うのですが、ある時からポールにタイヤを擦るようになり、車の出し入れが非常に難しくなりました。
原因は、タイヤの空気圧です。
先日、BMW 330e(G20)の評価でも書いた通り、乗り心地を改善させるためにタイアの空気圧を下げました。
すると、車を出し入れする時にタイヤと黄色いポールの幅が狭くなってときどき擦るように。
タイヤがたわんでタイヤ幅が少し大きくなってたんでしょうね。
両タイヤとも5mmたわんでいたとすれば、両端の余裕は7mm。出し入れは至難の業です。
で、ガソリンスタンドで空気圧を0.2barほど上げてもらい、それからはどうにか擦らずに出し入れできるようになりました。
幸い、乗り心地にも悪影響は出ていません。
立体駐車場の設計は今や古い
近年は、クルマのサイズが大きくなり、ひと昔前は入っていた車もマイナーチェンジやモデルチェンジ後は入りきれなくなる車が増えてきました。
ハリアーもそうでしたし、今度のレクサスNXもそうです。
昔は5シリーズやEクラスのようなEセグメントも入っていたのに、今は3シリーズやCクラスなどのDセグメントも怪しくなってきました。
あと、立体駐車場には2000mmと1550mmの2種類の高さ制限もあります。
3年に1度ある駐車場の抽選会で2000mmの方を陣取ることができなければ、SUVも軽自動車も入れることができなくなり、最悪、近隣で駐車場を探さなければなくなります。
そう考えると安心して買える車が本当に限られてきます。
立体駐車場は、平置きの駐車場のように、幅を確保するために1台を犠牲にして線を引き直すということはできません。
エンジンのダウンサイジングのようにクルマのワイド化もストップしてほしいものです。
そういう意味では、立体駐車場の設計は今の流れに追い付いていませんね。
ちなみに、2020年にマイナーチェンジしたレクサスISのタイヤ幅を調べると1835mmでした。
ポールがあるうちのマンションの立体駐車場では、出し入れはほぼ無理ですね。
昨年はそうとは知らずに試乗しに行きましたが、結果的に買わずに良かったです。
うちのマンションには同じようなサイズのクルマに乗っている人もいますので、今度、機会があったらポールを少し移動するよう提案してみようかと思います。
ということで、BMW 3シリーズ(G20)は、車幅制限1850mがある立体駐車場に出し入れできるか、ですが、出し入れできるけど場合によっては結構大変です、という話でした。
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