最近は円安による原材料価格の上昇に伴い、様々な食品が値上がりし、4月の消費税増税とあわせて家計を圧迫しています。
リタイア組にとってインフレは給料が上がらないサラリーマンと一緒で歓迎できるものではありません。預金している現金の価値も下がる一方です。
アーリーリタイアが視野に入っていた2010年、将来の予想を超えるインフレにビビッていた私は2つの対策を打ちました。
アーリーリタイア後のインフレ対策
インフレになると円安になるという公式に従って、しかも当時、かなり円高な感じがしましたのでインフレに備えてドル建てを基本とした商品を2つ購入(契約)しました。
米ドル建ての個人年金保険の購入
一つは、貯蓄性が高いと言われている「米ドル建ての個人年金保険」です。
積立利率が1.5%と高い上、円安(インフレ)になれば為替差益が得られ円(エン)での資産が増加します。
そんな目算があり、当時、1ドル81円で1,000万円分を購入。
現在は1ドル115円近辺にありますので為替差益だけでもおよそ1.4倍強になっています。
但し、こちらの商品は10年間という据置期間(しばり)がありますので、10年後に仮に1ドル81円に戻っていたらおよそ15%のリターンはあるものの為替差益はゼロです。
現在の円安も意味がなかったことになります。
10年以内に解約すると解約金が発生しますが、悩ましいのが解約時の解約返戻金が4年経った今年から預けた時の金額(元本)を上回っていること。
つまり、今解約しても為替差益が100%受け取れるということです。
今解約して円安になった分の利益を確定させるか、1.5%の積立利率とさらなる円安を期待して据置しておくか悩ましいところです。
必要あればタイミングを見計らって解約したいと思います。
米ドル建の米国債券を購入
もう一つの商品は、「為替に連動する米ドル建の米国債券:フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」という投資信託商品です。
米ドル建て高利回り事業債を中心に分散投資した商品で、主にBa格以下またはBB格以下の格付けの事業債に投資しているため、ハイリスク・ハイリターンの商品です。
ハイリスクなので300万円と投資金額は少なめですが、現在までのところ毎年、10%程度の配当金が出ています。
こちらは、運用成績により元本が変動しますが、ここ数年間安定してますのでしばらく放置しておこうと思います。
こんな感じで、今のところ円安による物価の上昇に対抗していけてます。
先は予測できませんが、いい感じで推移することを祈ります。
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