家計の節約のうち電気代の節約で思いつくのは、
- 電気料金の基本契約(契約アンペア)を見直す(例40A⇒30A)
- エアコンの温度を〇度上げる〇度下げる
- 使用していない電化製品の電源プラグをコンセントからこまめに抜く
(待機電力を減らす) - 電気のスイッチはこまめに消す
- 電球をLEDに変える
などなど。
そして、電気代の多くを占めるのは何といってもエアコンであることは周知のとおりです。
夏・冬ともに温度の上げ下げで電気代を節約することはわかるのですが、特に梅雨の時期や夏場の「除湿」と「冷房」はどちらが安いのかはよくわかりません。
多くの人が冷房より除湿が電気代が安いと思っているのではないでしょうか。
そこで、エアコンの冷房と除湿、どちらが電気代が安くつくのか調べてみました。
エアコンの冷房と除湿の電気代はどっちが安いか
除湿の仕方が弱冷房除湿か再熱除湿で判断
結論から言うと、除湿の仕方には「弱冷房除湿」「再熱除湿」の2通りがあって、冷房と比べた場合、一般的に、
(安い)「弱冷房除湿」< 「冷房」 < 「再熱除湿」(高い)
となるようです。
弱冷房方式とは、エアコンが取り込んだ湿った空気を、弱めの冷房運転で冷やして湿気をとったあと、そのまま部屋に送る方式です。
再熱除湿方式は、エアコンの内部で空気を暖め直して送風するため、その分、冷房運転よりも電気代がかかるという訳です。
そして、弱冷房方式の除湿運転は、風量が常に弱めで抑えられる分、冷房運転と比較すると若干電気代が安くなるようです。
従って、家にあるエアコンが
- 「再熱除湿」方式の場合は、「冷房」を選択した方が、
- 「弱冷房除湿」方式の場合は、一般的に「除湿」を選択した方が
電気代は安くつくようです。
弱冷房除湿か再熱除湿かは、取扱い説明書に書いてありますが、書いていないものもあります。
我が家の場合、2種類のエアコンがありますが、2種類とも取扱い説明書に除湿方式が記載されていませんでした。ネットで調べたら「再熱除湿」方式であることがわかったので、それ以降は、除湿は殆ど使用せず、専ら冷房を使っています。
それが功を奏したのかどうかは不明ですが、今年8月の電気使用量は前年比70%ほどになりました。今年は冷夏でしたからこの影響もあったと思いますが。
あと、弱冷房除湿の場合でも設定温度によっては(設定温度が高めの場合)「冷房」が安くつく場合もあるようですので、基本的には冷房の方が安くつくと思って問題ないようです。
自分の家のエアコンの除湿タイプがよくわからない場合は、「除湿」は避け、無難に設定温度が少し高めの「冷房」にした方がいいかもしれませんね。
湿度を下げたい場合は?
しかし、それでは、湿度を下げたい場合は?と思われるかもしれません。
ムシムシした日は過ごしにくく感じるものです。
実は空気が蓄えることができる水分の量は空気の温度によって決まってきます。
空気の温度が高いとたくさんの水分を蓄えることができ、空気の温度が低いと水分をあまり蓄えることができなくなってしまいます。
梅雨の時期や夏場は、空気の温度の高さに伴って空気中に含まれる水蒸気量が増えるため、体感温度が上がりムシムシと不快な暑さを感じるようになります。
また、例えば、夏場に冷たい飲み物を冷蔵庫から出すとコップの周りに水滴がつくのは、コップの周りの空気の温度が下がり、水分が空気中にいられなくなったためです。
除湿はこの性質を利用し、空気の温度を下げることで空気中の水分の量を減らしています。
従って、空気の温度を下げることを目的とする冷房を選択しても実は湿度も下がっていきます。
除湿を選択すると湿度を下げる働きを優先し確かに冷房よりも湿度は低くなっていきますが、冷房も温度を下げることにより湿度を下げていきます。
湿度計を置いているとはっきりわかります。
エアコンの冷房と除湿は何が違うのか
では、エアコンの冷房と除湿とは何が違うのか?
基本的に冷房も除湿も空気を冷やすという同じことをやってますが、冷房は温度を下げることを優先し、除湿は湿度を下げることを優先して働いています。
具体的には、冷房は、暑い部屋から熱を追い出して、 冷えた空気を部屋に送り込み、除湿は、部屋の空気を下げる時に発生する水滴をホースで外に出します。弱冷房除湿は弱い冷房であり、室内を冷やす効果は弱く、再熱除湿では冷たくなり過ぎた空気は温め直されます。
暑い夏、エアコンは除湿ではなく冷房を使う!セミリタイア生活の数少ない節約の一つです。
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