超ブラック企業に就職した息子から”会社を辞めたい”とLINEが

超ブラック企業に就職した息子から”会社を辞めたい”とLINEが。

今年、息子が東京のベンチャー企業に就職しました。

会社で開発したシステムを営業してまわる仕事(営業職)です。

実際は内定をもらった大学4年の夏頃にインターンシップで福岡から引っ越して働き始めましたので、働き出してから1年以上が経ちます。

最近、電通の新入社員が過労で自殺したことが話題になっていますが、関連するニュースを耳にする度に子供のことが心配になります。

なぜなら子供が就職した会社は世間で言う超ブラック企業だからです。

内定をもらった昨年の夏当初から朝の8時過ぎに出社し、帰宅は23時以降です。

休みも週休2日制と記載があるものの週1回日曜日だけ。

しかも最初の1ヶ月は完全無給(給料無し)だったようです。

今年、正社員になれば週休2日制になると会社の言うことを信じていたようですが、11月になっても休みは週1と変わってないようです。

それどころか営業成績が少しいいようで早朝の会議に出席しなければならなくなったと現在は7時過ぎに出社を強いられているようです。

しかも残業規制の関係で夏から給料が4万円減ったとか。

勿論、残業時間が減った訳ではありません(意味不明!)

一緒に入社した社員の7割ほどは辞めていったと言います。

そんな子供が心配で、たまに様子伺いでLINEをしますが、朝に打ったLINEも既読になるのはやはり23時を過ぎてから。

帰ってくる返信も「心配してくれてありがとう。俺は大丈夫!」と親に心配かけまいと気を配っているようです。

そんな子供からとうとう「会社を辞めたいんだけど」というLINEがきました。

これは相当ヤバイなと判断し、電話で会話することに。

電話していい時間を聞くと仕事から解放される深夜の1時を指定され、普段は23時に布団に入るものを子供の仕事が終わるまで待って電話をしました。

昨年、入社する社名を聞いた時は、事前にある程度のリサーチをし、
「ベンチャーの中でも仕事は大変だと思う」
「給料は思うほど高くないと思う」
「それでもいいのか」
といったことを口を酸っぱくして言いました。

そういった親の意見を振り切って入社した会社ですが、ここまできたら転職することに反対はするまいと考えていました。

もう少しマシな会社はいくらでもあるのではいかと思ったためです。

1時になったのでLINEで状況を確認して電話。

会社を辞めたいとはやはり仕事(会社)が相当辛いのかと確認すると、予想に反してそうでもないといいます。大変だけど大丈夫だと?!

辞めたい理由を聞いてみると、「会社は大丈夫だけど、時間とお金がもっと欲しい」と。そしてそれを実現するために、転職ではなくネットワークビジネスがやってみたいと。

ネットワークビジネスとはインターネットのネットビジネスではなく、アムウェイとかそういった世間一般的には怪しいと思われているビジネスです。

聞くところによると、知り合いにネットワークビジネスで年収数千万円稼いでいる人がいて、週末になる度に旅行に行って楽しそうだといいます。

病的な状態での辞めたいではなかったためある意味ホッとしたものの、逆にバカたれと説教をはじめました。

親としてはどうしても阻止したいとは思いネットワークビジネスに対する意見を散々言って電話を切りましたが、後は子供の判断になるのでしょうか。子供の人生ですからね。

昔から成功したい、金持ちになりたいという願望が人一倍強いようで、今の会社に入社した動機も過酷な労働条件を覚悟で、その中で自分なりにチャンスを見つけたい、また見つけやすそうだと感じたからと言ってました。

体育会系で中学・高校とあるスポーツで全国を制覇した経験もあるだけに、努力すれば夢は実現すると信じ切っているような面も伺えます。

親としては普通で堅実な人生を送ってもらいたいと願っているのですが難しいかもしれません。

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