老後は一人暮らしが幸せって本当?

老後は1人暮らしが幸せって本当?

大阪府門真市の医師が実施した調査によると60歳以上の独居の生活満足度の平均は73.5点で、同居の68.3点を約5点も上回ったという結果が出ているようです。

子供の有無や男女による差もなかったということです。

参考:老後は「1人暮らし」が幸せ 家族同居より生活満足 産経ニュース

同居する人の満足度が低かった理由は、簡単に言えば、同居人に気を使うし場合によっては関係を壊したりしてストレスにもなるためとあります。

独り暮らしが何も気を使わずに気楽でいいということのようです。

ですが、これには重要な前提があるとされています。

それは、

  • 自由で勝手気ままに暮らせること
  • 信頼できる同世代の話相手が2~3人いること
  • 住み慣れた土地に住んでいること

だそうです。

確かに自由で健康で、信頼できる同世代の話し相手が2~3人いれば生活の満足度も高くなるのも頷けます。

ですが、思うに調査の対象が60歳以上とあるのが少し気になります。

60代というとまだまだ健康で現役で働いている人も多いはず。

60代は、もはやここで言う老後というには違和感のある世代だと感じます。

健康の問題や話し相手の問題がクローズアップされてくるのは70代くらいからで、我々がいわゆる「老後の暮らし」として意識するのもそれくらいの年齢からではないでしょうか。

70歳からでも余命は15年から20年ほどありますからね。

総務省の「労働力調査年報」によると現在は過半数が69歳以上まで働いている訳ですので、60代、70代、80代と年代別の数字が出されていればと思いました。

私もときどき我が身の老後のことを考えます。

やはり健康と孤独は大きな不安要素です。

健康面については、今やれることをやってますので後はケセラセラですが、孤独についてのリスク管理には手が付けられていません。

特に私たち夫婦には子供がいないので、夫婦二人暮らしになり、必ずどちらかが独りで生きていかなければならない時がやってきます。

今は夫婦仲良く一緒に生きていますが、万が一独りになったときの孤独感を考えるとときどきひどく心配になることがあります。

幸か不幸かアーリーリタイアして早い段階から社会との繋がりも希薄になっており、孤独に対する問題意識も強くなっていますので早めに対策を講じたいと考えています。

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