ブラック企業を辞めたいと息子から連絡

ブラック企業を辞めたいと息子から連絡

ブラック企業を辞めたいと息子から連絡

働き方改革も何のその、朝は8時過ぎから夜は23時過ぎまで、休みも週に1日あるかないかの労働条件下で、インターンシップの期間をいれて丁度2年働いている息子からまたもや会社を辞めたいという旨の連絡がありました。

会社を辞めたいという連絡は今回で3回目です。

先日、主任に昇格したと朗報が入ったばかりだったのですが。

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ブラック企業に勤める息子から朗報!

久しぶりにこちらからLINEで「元気にしてるか」と送った後での話だったので緊迫している状態ではないようですが。

辞めたい理由を聞くとその理由は前回とは変わってきています。

というより前々から気になっていた別の心配事がどんどん膨らんできているようです。

1年ほど前に辞めたいと言った時の理由は、「早くお金持ちになりたいから」的な世間知らずな動機でしたが、今回はなるほどと悩ましい動機です。

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ブラック企業に勤める息子からSOS

会社を辞めたい理由はスキルが身につかないため

息子がブラック企業と言われているこの会社で営業という職種を選んだ時、その理由を当時の彼は会社に将来性を感じるからだと答えていました。

親としては、過酷な労働条件であり、営業という特に専門的なスキルが必要ではない?職種を選んだことに何となく不安を感じたものの、会社の将来性にかけてみるというのであればそれも有りかと敢えて反対はしませんでした。

これからどんどん良くなっていく会社で早く出世し、給料と休みを沢山もらって幸せに暮らすというのが彼が描いた未来だったようです。

しかし、結果を出しても労働条件は一向に改善されず、給料も思ったほど上がりません。

それでもしばらくはこの会社で頑張っていこうと何度か辞めることを思い留まりましたが、今年からは週休2日制にするという約束は反故にされた上、給与も何故か下げられ、そして主任になった今回も約束されていた報奨金制度も思うように実現してくれないとあって会社には徐々に不信感を持つようになってきています。

しかし、辞めたい直接的な理由は会社の待遇ではないと言います。

彼の現在の職種は自社が作ったシステムを販売する営業職です。

この会社の営業職にあっては特に世の中で通用する専門的なスキルは必要ないようです。

会社の待遇もいつかは良くなることを信じて頑張っているようですが、成績を上げても思うように答えてくれない会社に不信を抱くようになっているようですし、それと同時に、将来、会社を見限って、あるいは万が一会社の業績が傾いて転職や独立をするとなった時に自分には何のスキルもないということに不安を抱いているようです。

今の会社に勤めている以上、独自でスキルを身に着ける時間や体力もありません。

今のうちに世の中で通用するスキルが習得できる職種に転職して将来の独立や何が起こるかわからない将来に備えたいというのが会社を辞めたい理由のようです。

アドバイスが難しい

なるほど悩ましい問題だと思います。

親としてもどういうアドバイスをしていいか正直よくわかりません。

5年前は、商学部に在籍する息子に将来のために税理士の資格とかに挑戦してみてはどうか、とか、とにかく社会に出たら誰にも負けない技術を身に着けることが大事とかいうアドバイスをしていましたが、5年経った今では、AIの発達で10年後に無くなる職業の一つに会計士や税理士があげられています。

将来はどうなるかわかりません。かといって将来どうなるかは考えてもわからないのだから今やりたいようにやりなさい、とは他人には言えても子供には言えないというのが親心です。

50歳を過ぎた私たちの年代ではもうさほど気にする必要はなくなってきましたが、20代の若者にとってはAIの発達や少子高齢化による仕事への影響を考えながら職種を選ぶということは避けて通ることはできない重要なことだと思います。

我慢して会社の様子を見るというのも選択肢の一つですが、週休2日制にする約束を守らない件や給与が下げられた件などを考えると褒められた経営者でもないようにも思います。

結果的に早めに転職しといたほうが良かったと言うことにもなりかねません。

結局は、もう少し考えろと

結局、親として気の利いたアドバイスができませんでした。

今の会社が辛かったり嫌だったりですぐに辞めたい訳ではないのだから、もう一度、自己分析をして問題を整理したり、違う職種の人の意見を聞いたり、また、目ぼしい会社(職種)の情報を集めたりして将来を考えてみてはどうかと言いました。

職種や仕事の内容云々も大事だと思いますが、とりあえず親としてはもう少し自分の時間が持てるようになってほしいと思います。

今の会社には一刻も早く労働条件を改善してほしいですね。

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