今日は人生のパートナーである妻のことについて少し書いてみようと思います。
妻は、私が亡くなった後でも自分の年金が少しでも貰えるようにと、また、今の生活が少しでも充実するようにと、私がリタイアした後もせっせとパートタイマーで働き続けています。
切り詰めた生活にシフトできるのであれば、仕事を辞めてもいいという選択肢も用意しているのですが、年金のこともそうですが、自分用の車も保有したい、自由になる小遣いも欲しい、たまには外食もしたいということで今は働くことを選択しています。
年間125日ほど休みがある上に、月に1~3日の有給休暇も自由に取れていますし、残業も殆んどなく定時で帰れ、会社には友達もいますので、辞めるよりほんの少しですが余裕のある生活を楽しんだ方がいいということのようです。
人間関係や仕事上で嫌なことや辛いこともあるようですが、嫌になったらいつでも辞めれるという逃げ道があるのも、続けられている理由の一つのようです。
そんな妻ですが、世間一般の妻とはかなりズレている面があります。
純粋でおしとやかで、おとなしくて優しくて、健康的でおりこうさん風な妻ですが、これが結構ヤバイ妻なのです。
脱サラする時もアーリーリタイアする時も後押しする我が家のヤバイ妻!
38歳の時、会社を辞めて脱サラすると言った時
私が脱サラをしたのは、今から15年ほど前の38歳の時。
当時は、結婚したばかりで、同じ系列の会社で共働きをしていました。
私自身いずれは独立したいと考えていましたし、私の勤めていた会社の経営状態も悪く希望退職優遇制度もあったので結婚して1年も経たない時期でしたが会社を辞めることにしました。
当時、辞めるかどうか、夫婦でちゃんと話し合うことはしませんでした。
「会社も危ないし、自分でしたいこともあるから辞めよっかな」といったことくらいは話したのですが、
「生活は大丈夫なの?」
「お金は?」
「辞めて何するの?」
と普通の妻がしそうなツッコミは一切ありませんでしたので私も楽に辞められました。
やりたい事は漠然とあるものの今後生活が成り立っていくほどの収入になるかどうかは全くの未知数で貯蓄も殆どなかった頃のことです。
「やりたいことやればぁ」といった感じでむしろ背中を押してくれました。
詐欺で400万円騙し取られた時
殆ど相談無しで会社を辞めて手にした退職金400万円ですが、その殆どを携帯電話絡みの投資話につぎ込んでしまい、一瞬にしてパーにしてしまいました。
その時も私を責めるどころか落ち込む私に、
「元気出し~」
「二人で頑張ればどうにかなるさ」
といった言葉で励ましてくれました。
50歳でアーリーリタイアした時
50歳でアーリーリタイヤした時もそうです。
「貯めたお金で今後どうにか生活できる目途がついたからアーリーリタイヤしよっかなぁ」といったことは言いましたが、
「辞めて生活していけるの?」
「貯金ってどれくらいあるの?」
「仕事はしないの?」
といったツッコミも全くありませんでした。
この時も「やりたいことやればぁ」といった感じで迷っていった私の背中を押してくれました。
決して無関心という訳じゃないんですよね。
話はちゃんと聞いてくれます。
家事も完璧
アーリーリタイア後の生活における妻と私の役割分担でも書いたように、リタイアした夫を残して毎日働きに出かける妻ですが家事も完璧にこなします。
食器を洗うことや風呂の掃除すらさせてくれません。
私の唯一の家事担当は、空気清浄器や空調などフィルターの清掃と、彼女の手が届かない窓の清掃くらいです。
それでいて、私が疲れていそうなときは、一切の家事が終わった後、就寝前にマッサージをしてくれたりしますし、病気の時も優しく看病してくれます。
そして倹約家でもあります。
羽振りの良かった自営業時代に私がブランド品を買いあさっていたときも、本人はブランド品等には一切無関心でしたし、金回りがいいときも何気に他人に自慢するといったことも一切ありませんでした。人と比べたり見栄を張らないところは見習うべき点です。
それでいて今の生活は凄く幸せだと言ってくれますし、いつも夫の私を立ててくれます。
どういう神経なのか理解しがたいヤバイ妻
普通の妻と違ったところは、そんなことだけではありません。
先日、久しぶりに会った旧友のO君がサラリーマンなのに6,000万円貯金していると言ってたことを妻に話すと、普段は決して聞いてこない我が家の貯金がいくらあるのか聞いてきました。
「へ~、うちにはいくらくらい貯金があるの?」と。
「2,000万円くらいかな」と冗談とわかるような金額を咄嗟に答えると、「へ~、じゃあOさんの方が多いんだね」と真顔で反応。
冗談とわかって返しているのかわからなかったので、「でもうちはマンション持ってるけどO君は賃貸だからね」と咄嗟に答えてみると、「ということは同じくらいということね。」と。
彼女がどれくらい真剣に受け止めたかわからないままその話は終わりました。
こういう感じの会話が過去にも2~3回あったので、その都度、お金(生活)のこととか将来のこととか心配じゃないのか聞いたことがありますが、「ちゃんと考えてくれてるんでしょ」ってな感じで、本人はそういうことには全くと言っていいほど無関心です。
1,000万円近くする車を買う時も経済的な相談は一切しませんし、口を挟んでこないどころか「買えるんだったら買いたいもの買えば」と後押ししてくれます。
とにかく優しさからなのか私がやりたいことをやらせてくれます。
勿論、今もいくら貯金をしているか知りませんし、せっせとやっているアフィリエイトの収入も金額はおろか収入があるのかどうかさえも知りません。
金庫にしまってある通帳にも全く無関心です。
脱サラした時やアーリーリタイヤした時の対応もそうですが、今どきこういう人も珍しいとつくづく思ってます。単なる世間知らずってこともなさそうですし。
50歳でのアーリーリタイアを比較的簡単に決断できたのも、またリタイア後の生活が非常に快適なのも、こういう妻がいてくれたから、というのも大きいと思います。
このブログを書いている今も、パートから帰ってきた妻は夕食の用意をしてくれています。
夕食の片づけをしたら洗濯をしたりお風呂の掃除をしたりといつものようにやるんでしょう。
本当にヤバイ妻なのです。
⇒ セミリタイア生活
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