先日、「ヤフー広告でアフィリエイトサイトなど成果報酬型サイトの広告配信を原則不可にする」というニュースが飛び込んできました。
参考:広告掲載基準「広告の有用性について」判断基準変更のお知らせ
ヤフーの広告では、以前からユーザーにとって有用性の低いサイトの広告は掲載しないと定めていましたが、今回はこれをさらに厳格化したものです。
2017年の12月に実施された健康アップデートから、今年の3月に実施されたGoogleのコアアルゴリズムの変更、そして、今回の件といい、いよいよアフィリエイトで稼げる時代は終わるのか、と、そんな予感さえしてきます。
新基準でYahooのPPCアフィリエイトが不可に
今回のYahooの広告配信基準の変更によると、アフィリエイトサイトを含む成果報酬型サイトやそれと同等と判断されたサイトを広告として出稿することが原則不可になります。
2019年6月3日から実施されます。
PPCアフィリエイトとは?
GoogleやYahooなどで検索してみればわかりますが、特定のキーワードで検索した結果の上の部分やサイド部分には「広告」と表示されたサイトがいくつか表示されます。
この中には、成果報酬型サイトであるアフィリエイトサイトも少なくありません。
このように、GoogleやYahooに広告費を支払い、選定したキーワードの検索結果の上部やサイド部分などに自分のアフィリエイトサイトを表示させることで、多くの人を誘導し、商品やサービスを紹介するアフィリエイト手法をPPCアフィリエイトと言っています。
PPCアフィリエイトという言葉は死語になるかも
PPCアフィリエイトを専門に行っているアフィリエイターも少なくなく、今回の規制で少なくともYahooのPPCアフィリエイトを専門で行っていた人達には大打撃となります。
今回のYahoo広告の規制でGoogleの広告にシフトする人が増える訳ですが、Googleもこれに続くという声もあります。
近い将来、PPCアフィリエイトという言葉は死語になるかもしれませんね。
アフィリエイトで稼ぐのが難しくなる流れに
今回の件といい、ここのところのGoogleのアルゴリズムの変更といい、結果的にアフィリエイトに対する規制がどんどん強化されているとひしひしと感じます。
検索エンジン側の思惑で順位が操作されるという問題
最近では、検索をかけると、軒並み公式サイトや大手企業サイトが上位に表示されるようになってきていますし、その対象カテゴリーも広がってきているように感じます。
ユーザーの検索意図に忠実になればコアアップデートは恐れる必要がないと言ってたSEOの専門家のサイトも下落してる始末です。
信頼性を確保するという意味では仕方がない流れかもしれませんが、公式サイトや大手企業サイトは多様性や網羅性が不足しているケースも少なくなく、ユーザーが知りたい情報は個人サイトの方に網羅されているケースも少なくないのも事実です。
とはいえ、真のコンテンツの質や信頼性の高さなど、まだまだGoogleでも判断できるレベルではないでしょうから、画一的に公式サイトや大手サイトが上位に表示されるのは、やはり仕方のないことかもしれません。
しかし、この流れはアフィリエイターには明らかに不利です。
例え、一生懸命調べ上げて、大手が書いた記事よりも新しく、正確で、ユーザーの検索要望に即した記事を書いても大手を差し置いて上位に食い込むことは難しくなったためです。
多くのアフィリエイターが苦悩しているのは、ASPから送られてくるセミナーへの案内メールが増えてきていることからも読み取れます。
そして、この流れはアフィリエイターだけでなく、ASPにとっても死活問題です。
ASPも今後の方向性を探るために試行錯誤しているように感じますね。というか、大手に媚びていく流れになるでしょうね。
今回のYahooの広告規制もアフィリエイトによる酷い広告も多かったからということは理解できない訳ではありませんが、だからといってアフィリエイト広告全体を追い出すかのような基準を設けるのはどうかと思います。
中にはアフィリエイト広告でも有益なものもある訳で、それを一つ一つ選別するのがお金を貰って広告を審査する側の仕事なのではないかと思いますし、それこそ画一的化してきた検索エンジンの検索結果と差別化を図るべきところではないでしょうか。
このように、検索エンジン側の思惑で検索結果の順位が操作されるようになってくると、本業に等しいほど真剣にアフィリエイトをやっている人達は勿論のこと、趣味としてゲーム感覚でやっている私としても面白いはずがありません。
ドメインが強いサイトが上位表示されるという問題
実は、信頼性を確保するために、公式サイトや大手サイトサイトが上位表示されるという事象は、私の保有しているサイトでもおかしな事象として現れているのも事実です。
私が保有しているサイトにおいて、3月のアップデート以降、狙ったキーワードの殆どで1ページ目に表示されるようになったサイトが2つあります。
2つとも10年ほど前に作ったサイトで、古い情報が多くボリュームも小さいサイトです。
いずれも何年も放置しており、モバイル対応すらしていない状態で、アップデートの前までは、狙ったキーワードで1ページ目に表示されるページは一つとして無かったサイトです。
ロボットの判断なので、ある程度の矛盾は仕方のないことですが、このようなサイトが上位表示されているのはあからさまにおかしく自分のサイトですが小っ恥ずかしくさえなります。
何が起きたのでしょうか?
実は、2つには、とあるプロバイダーのホームページサービスを利用して作ったサイトでドメインパワーがものすごく強いという共通点があります。
プロバイダーのドメインパワーを引き継いだサイトとして大手が書いた記事と勘違いしているのかもしれませんね。
残念ながらどちらも商用利用禁止なのでアフィリエイトはしていませんが、他にも同じようなアフィリエイトをしていないサイトをいくつか保有していますが上位表示されているのは、ドメインが強いその2つのサイトだけです。
そうやって見てみると最近、検索結果の上位に表示されているサイトはドメインの強いサイトばかりです。何でこんなサイトがというのも、やっぱりドメインが強かったりしています。
一旦はコンテンツ重視に舵を切ったアルゴリズムですが、また少し変化してきているようです。
もしかするとドメインパワーと比例する外部からの被リンク数の多いサイトは昔のように高い評価を受けることができるように戻ってきているかもしれません。
ドメインの強さは以前からGoogleが評価する項目の一つでしたが、3月のアルゴリズムの変更でその優先度を以前より高く設定したのかもしれません。
今後のアルゴリズムの変更で是正されるかもしれません(されるべきです)が、しばらくは、複雑で難しいSEO対策を考えるよりも、ドメインの強い中古ドメインを買って、アフィリエイトをするというのが、最も効果的なSEO対策かもしれません。
アフィリエイトで稼げる時代は終わるのか?
アフィリエイトで稼げる時代は終わるのでしょうか。
このような流れを見ると、アフィリエイト自体は衰退しないものの、やはり、今後は、一個人がアフィリエイトで稼いでいくのは難しくなっていくのは間違いないと思います。
従って、ASPにも大手を取りこめるところとそうでないところで格差が生まれ、アフィリエイターもごく限られたプロフェッショナルだけが生き残れる時代になると思います。
とはいえ、これは大きな流れであり、個人ベースで言えばニッチな市場を攻めるなどの工夫で生き残っていくことは十分に可能だと思います。
このような経緯もあり、私の場合は、無駄な抵抗は止めるべく、昨年でこれまでアフィリエイトサイトとして育ててきたサイトの更新を全てストップしました。
そして、とりあえず、今年の3月からは持っているドメインの中で最もドメインパワーが強いもので新しいサイトを立ち上げ、テーマを掲げて記事の更新に励んでいます。
アフィリエイトに固執している訳ではないので、今年いっぱい続けながら様子をみて、実益を兼ねた趣味としての方向性を探ろうと思います。
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