日経平均が2万円を超えても景気は良くならないと思う理由

日経平均が2万円を超えても景気は良くならないと思う理由

今日の午前中、日経平均株価が2万円の大台に乗りました。

15年ぶりだそうです。

ですが、保有している銀行株はパッとしません。

最も多く保有している「みずほフィナンシャルグループ」株は、昨年の1月、日経平均が1万6,000円くらいだったときに240円ほどの値をつけたのですが、

2万円の大台にのった今日現在は、214円ほどです。

日経平均は20%以上も上がっているのに、みずほ株は10%ほど下がった計算になります(-.-)

私の場合、株は配当金目的で保有していますので、目の前の上げ下げには一喜一憂しないことに決めてはいるのですが、やはり全体的に上がって盛り上がっているときに自分の保有株が下がっているのはいい気がしません。

アベノミクスで株価は2倍以上に

株や投資をやっている人は、アベノミクスの恩恵を受けてこの2~3年で懐具合がかなり暖かくなったと思います。

それこそ、アベノミクスが始まって、日経平均は2倍以上に、為替も1ドル80円から120円にと1.5倍も円安になっている訳ですから株や投資をやってれば、何の知識がなくても誰でも儲けることができた時代だったと思います。

国内の株だけでなく米国株や米国の債券、証券あらゆる商品もそうです。

特に米国の商品は運用成績が振るわなくても為替差益だけで大きな利益となっています。

実際、何の知識もない私自信も結構儲けることができました。

才能はないのに運よくこのタイミングで投資していて良かったと思います。

日経平均が2万円を超えても景気は良くならないと思う理由

株や投資で儲けている人の中には景気が良くなったと実感している人も多いと思いますが、それ以外の人達はどうでしょうか。

現時点では、一部の大手企業に勤めている人を除く殆どの人が、給料は上がらないのに物価だけは上がっていると実感しているのではないでしょうか。

テレビなどでやっていた街角インタビューでもそう感じている人が多いようでした。

株価が上がってもあまり関係ありません。

政府の見通しでいけば、株などで儲けた人や景気のいい大手企業の社員たちがどんどん消費することによって、中小企業などに勤める他の人達の景気も潤ってくるという筋書き(いわゆる富の再分配)のようですが、日本でもこのような流れになるかは疑問です。

株価は景気よく2万円をつけましたが実際の景気はどうなのでしょうか。

思うに、私は、日本の場合、年金制度や社会保障制度に不安がある限り景気はなかなか上向かないと思っています。

今は、将来・未来がどんどん良くなると思えた高度成長期時代とは違います。

  1. 15年も続いたデフレの後
  2. 10年後には65歳以上の高齢者を2人の現役世代で支える時代がやってくる
  3. 国の借金は1,000兆円超え
  4. 年金や社会保障の先行きも不透明。年金がちゃんと貰えるのか不安
  5. 介護などの社会保障も心配
  6. 年金だけでは足らないお金の貯蓄

こんな先行き不透明な混沌とした時代にたとえ給料が少しばかり上がったり、臨時収入が入ったからといって、積極的に消費するでしょうか。

私もそうであるように、例え収入が増えても老後に備えて貯蓄に回す人が多く、思ったように消費に回らないのではないでしょうか。

安心して将来設計ができる年金制度、社会保障制度の構築が先ですね。

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