アーリーリタイアを成功させるためには前もって自己分析が必要

アーリーリタイアを成功させるためには前もって自己分析が必要

50歳でアーリーリタイアしておよそ2年が経ちました。

2年間のセミリタイア生活を経験して、アーリーリタイアというものを原点に戻ってもう1度考えた場合、アーリーリタイアを成功させるためには、リタイアする前に本当に自分はリタイアしてちゃんとやっていける人間か、自己分析をすることがとても重要なことだと痛感しています。

それは、経済的なことだけでなく、自分はアーリーリタイアした生活を楽しむことができる性格かということです。

これからアーリーリタイアを目指している方もいると思いますので、今回はそのことについて書いてみることにしました。

アーリーリタイアを成功させるためには自己分析が重要

アーリーリタイアを目指す理由を考える

アーリーリタイア後の生活を快適に過ごすためには、

  • 何故アーリーリタイアするのか(間違った判断でアーリーリタイアをしていないか)

を整理することが重要なことだと思います。

要は早まった判断をしていないかということです。

人は仕事や人間関係のストレスで神経や体力を擦り減らす日々が続くと心も体も疲れ、

  • 会社を辞めたい
  • もっと楽な会社に転職したい
  • 田舎でのんびり暮らしたい
  • 農業でもして自給自足なみの生活がしてみたい
  • 今の貯蓄でリタイアして何とかならないだろうか

といったことを考えるようになりがちです。

そして、そういう時に下す判断は往々にして間違っており、明るい未来は訪れてきません。

ことの大小の差はありますが私も何度も経験していることです。

実際にそのようなストレスから解放されて時間が経ち、心身ともに健全な状態になって改めて考え直してみると、

  • 前の会社は意外と良かった
  • 楽な会社などない
  • 田舎でのんびり暮らすのというのはリスクも多い
  • 農業を続けるほどの体力があるのか
  • リタイアするにはそれなりの貯蓄が必要

といったことがより冷静に考えられるようになります。

つまり、精神が疲弊している状態では正しい判断ができないということです。

そういった状態で判断を下すと思うようにならないことが常です。

ときどきあるのは、ストレスに負けて田舎で自給自足並みの生活を始めるも、体力的にもたず、サラリーマンに復帰しようとするパターン。

しかし当然、一度社会から離れると雇ってくれるところは少なく、仕方なく田舎暮らしを続けるも健康をも害してしまうというケースです。

20代の私もそうだったように、心が疲労しているとこのような簡単なことさえ冷静に考えることができなくなります。

青い鳥シンドロームの如く知らず知らずのうちに失敗の方向に進んでしまいがちです。

この会社が嫌、会社勤め(サラリーマン)が嫌、仕事が嫌、人間関係が嫌等々、現実逃避的な思考に偏ってしまうと、誤った判断をしてしまい、後にそれに気づいて後悔してしまうというパターンに陥りやすくなるのです。

そしてこれは転職や独立だけでなくアーリーリタイアにも同じことが言えると思います。

例えば、

  • 資金不足に目を瞑った見切り発車的なアーリーリタイア
  • リアイア後の自分に都合のいい生活設計(例えば運用益年間5%等)
  • できもしない節約生活
  • 自己管理能力の誤った判断

などがそうです。

そして、気づいた時はもう取り返しがつかない事態に陥っているかもしれません。

自分はアーリーリタイアして計画通りにちゃんとやっていけるのか

思うに、アーリーリタイアには向かない人がいると思います。

計画性がない人や計画通りに物事を遂行できない人、また孤独に弱い人などは、やはりアーリーリタイアしても思い描いたような快適な生活を送れる人は少ないと思います。

欲しいものがあっても我慢できるか?友達がいなくても大丈夫か?家族がいる人ならまだしも独身の人は毎日一人で孤独に耐えられるか?話し相手がみつけられるか?

そういったことに不安材料があるにも関わらず、現在置かれた立場からとにかく逃げたいという思いでリタイアすると失敗しかねません。

アーリーリタイアは1ヶ月や1年の休暇ではなく、何十年と続く生活です。

一度やると元には戻ることが難しいので、実際に踏み切る前にアーリーリタイアが自分の性格に合っているかどうかを一度自己分析して考えてみることが重要だと思います。

私の場合、サラリーマンの後に12年という自営業時代を経ていますので、比較的簡単にアーリーリタイア向きであることがわかりました。

自営ということだけあって自己管理能力が試されます。

おかげで、アーリーリタイアをして1年経った感想でも書いているように、無駄遣いすることなく孤独であることも問題なく計画的に快適にリタイア生活を謳歌できています。

性格上なのか癖なのか、のんびりできているかというのはやや疑問ですが、ストレスがほぼ無くなり心が豊かになったのは間違いないと感じています。

現在のところ、リタイアを選択したことは正しい選択だったと感じています。

まとめ

アーリーリタイアを成功させるためには、

  • どうしてアーリーリタイアを目指すのか(間違った判断でリタイアしていないか)
  • 自分はアーリーリタイアして計画通りにちゃんとやっていけるのか

などを心が健康な時に冷静に自己分析して判断しているか考えてみることが重要だと思います。

ネガティブな感情に偏っていたり、精神が疲弊している状態では正しい判断ができません。

正しい自己分析ができず見切り発車的にアーリーリタイアしてしまって思うようにいかずに仕方なく仕事に復帰する人は少なくないようです。

20代、30代であればちょっとしたペナルティで社会復帰も難しくないと思いますが、アーリーリタイアを考える機会の多いいわゆる中年の人は失敗すれば致命傷となりかねません。

アーリーリタイアもそうですが、人生間違った判断で失敗しないようにしたいものです。

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