20年ほど前に音信不通になってからずっと気になっている親友:O君がいます。
O君とは小学校低学年からの付き合いで最後に会ったのは確か20代後半、25年ほど前だったと記憶しています。
その後は年賀状のやり取りだけになり、お互いが引っ越したこともあってその年賀状のやり取りも途絶えてしまいました。
探そうと思っても彼の実家は取り壊されていて無人。熊本にあった彼の勤め先も大手に吸収されたようで所在も会社の電話番号も不通になっています。
探す手段がなくなり、Facebookができてからはときどき検索をかけていました。
数年前から同姓同名が2~3人ひっかかってましたが、プロフィールも未記入で彼の友達を見ても本人かどうか確信が持てません。
少しでも本人の形跡があったら確認のメッセージを入れたいのですが、どれを見ても社交的な彼にしては友達の人数も多くないし、友だちの年齢層もマチマチ。
友人には年齢のかけ離れた20代と思われる女性も何人かいたりします。
友達から当たりがつけられないかと友達の住んでいる場所や職業を確認しても、住所も神奈川、大阪、富山、福岡、熊本などバラバラ。
職業も美容師やスナックのママとバラバラでしたのでまず別人だろうと思ってました。
ところが、先日、久しぶりにその同姓同名のO君のFacebookを覗いてみると何とプロフィールがO君に更新されてました。
出身地と大学がO君本人です。
すぐに「元気にしてますか?○○です。」とメッセージを入れました。
するとすぐに返信が。その後メルアドを交換して何度かメールのやり取りをしました。
彼は20代で父を、30代で母を亡くしており、唯一のお姉さんとも離れ離れです。
結婚もしていないし彼女もいないということでメールの文中には幾度となく「孤独」という文字が綴られていました。
失礼ながら、親兄弟も家族もなく、独りで毎日夜を過ごしている彼のことを想像するとちょっと寂しい気持ちになりました。
と同時に両親も兄弟も家族も健在な自分はどれだけ恵まれているかと改めて痛感した次第です。
それにしても意外だったのは結婚してなかったことです。学生時代は何人もの女性に告白されていた彼ですがまさか1度も結婚していなかったとは思いませんでした。
これまでの経緯をざっくりメールで連絡しあった後、久しぶりに会おうという話になりましたが、4月は忙しくて会う時間がないので5月に会おうと。
ちょっとしたメールのやり取りでは彼は約4年前に今の会社に転職したとのことでした。
50歳を目の前にした転職ですのでよほどのことがあったと考えられ、いい転職をしている確率は少ないと考えられます。車で2時間のところに住んでいるのに2ヶ月近く会う時間が取れないということですのでよほど忙しいのでしょう。
20代に会った時は、最年少でどこぞの営業所の所長を任されていたと言ってましたので、ヘッドハンティングでもされた転職であることを期待します。
5月に会うのは楽しみですが、何せ25年ぶりです。
容姿は勿論のこと、考え方も変わっているかもしれません。
以前のように将来の夢や付き合っている彼女のことを気軽に話す関係が保たれているかどうかわかりませんが、若い頃のようにあまり気を使わずに頭に思い浮かんだことをストレートに言葉に出してみようと思います。
それができる数少ない親友ですから。