アーリーリタイアしたことを実感したのはいつだったかを振り返ってみました。
サラリーマンを退職したのが今から16年ほど前の38歳の時。
この時はリタイアではなく脱サラです。
動機はサラリーマンが性に合わなかったからですが、たまたま当時勤めていた会社の経営が傾き早期退職者を募集したタイミングで辞めました。
38歳で脱サラをすると、
- 2年後の40歳の7月1日に法人成りし、
- 50歳の6月30日に会社を畳むべく清算の登記手続きをしました。
たまたまですが、この間きっかり10年でした。
司法書士に会社清算の登記を依頼しに行った時は、先方から申し訳なさそうに「会社をたたむ時もお金がいるんですよ」と言われたことを思い出します。
会社を畳む人の殆どが事業に失敗した人などでしょうからお金を請求することを気の毒に思ったのでしょう。
平行して税理士に清算結了の経理処理をしてもらっており、それが終わったのが会社の清算の登記をして3ヶ月ほど経った頃だと記憶しています。
サラリーマンを辞めてアーリーリタイアする場合は、会社を辞めた日、出社をしなくてよくなった日、と明確なリタイア日がありますが、自営業は仕事を辞めても上記のような様々な手続きやそれに付随する作業がありますので、この日がアーリーリタイアした日というスッキリした日にちは特定できません。
しかし、後から考えると清算結了の経理処理以降何も作業が無かったので、「清算結了の経理処理が終わった旨、税理士から報告があった日」がアーリーリタイアをした日、またはそれを実感した日と言えます。
その時はちょっとホッとした記憶がありますが、清算に向けて1年ほど前から仕事もフェードアウト(縮小化)してましたので、その感覚はさほど強くはなかったように記憶しています。
アーリーリタイアしたことを実感したのは翌年の正月でした
そんな私がアーリーリタイアを最も強く実感した日は翌年の正月の初詣の時でした。
毎年、今年も商売繁盛するようにと京都の神社を巡りいくつものお守りを買ったりおみくじを引いたりするのが恒例でしたが、その時は何か気が抜けたような感じになりました。
周りの景色や空気もいつもと違うように感じられました。
このように書くと仕事という張り合いが無くなって元気をなくしているように受け取られそうですが、決してそうではありません。
気が抜けたようなという表現は、達成感とでもいいましょうか、緊張感が和らぎ、ホッと一息ついた感情が長い間続くような感覚です。
普通の定年退職によるリタイアの時もこんな感じになるんだと思います。
新しい年が始まって1週間ほどは、
- もう時間に縛られることも無くなる
- 面倒くさいこともせずに済む
- 人間関係のシガラミも無くなる
- 毎日が自由になる
そういった開放感に満ちた気持ちでいっぱいでした。
これから先、そんな夢のような日がいつまで続くものかと不安にもなったことを憶えています。
速いものであれから4年ほどが経ちます。
今でもこの頃の初心と変わらない開放感に溢れた自由な生活が続き、良くも悪くもストレスや緊張感に乏しい日々が続いています。
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