アーリーリタイアをして後悔しないためには

アーリーリタイアに後悔しないためには

今日は、ときどきメールを頂いている方から「アーリーリタイアして後悔している点、とかありますか?」といった内容の質問を受けましたのでそのことについて書いてみたいと思います。

さて、先日、17年前まで勤めていた会社(A社)を一緒に辞めた人間と久しぶりに食事をしました。

彼は、私より一つ年上。彼も私も会社の経営状態悪化に伴うリストラの一環「早期退職優遇制度」を利用して会社を辞めました。

それから私は一旦脱サラし、12年間の自営業の後、今から5年前にリタイア。彼はいくつかの会社を転々とした挙句、今は薬品卸会社で総務課長として働いています。

彼の場合、地方での中年男の転職としては、結果的に悪くはないと思うのですが、本人にしてみれば一回りほど年下の上司と子供のような部下に挟まれて苦労しているようで、働くこと自体はそんなに不快ではなかったA会社を辞めたことをずっと後悔しているようです。

それもそのはず、辞めた会社はすぐに経営者が代わって文字通りV字回復。

労働時間や休日日数が改善された上、給料もボーナスも大幅に上昇しています。

私のようにサラリーマンが肌に合わずに辞めたのとは違い、会社の将来性を悲観して辞めた口ですので、辞めたとたんV字回復されては後悔するのも無理ありません。

彼の今の年収は、400万円程度。地方の転職組としては悪い方ではなくむしろ良い方だと思うのですが、A会社に残っていたとしたら、年収はおよそ1.5倍ほど。労働時間や休日日数も今となってはA社が良さそうです。

私の妻が今でもそのA会社の子会社でパートとして働いていますが、昨年の冬には、同じ部屋にいるトップの成績をあげた営業社員(課長)のボーナスは200万円を超えていたと言ってました。

アーリーリタイアして後悔していること

一方、私の方はというと、会社を辞めたのは会社の業績や給料が問題だった訳ではないので勤めていた会社のその後は殆ど気になりません。

勿論、後悔もしていません。

会社を辞めたのは会社員(会社に振り回される生き方・依存する生き方)が嫌だったからであって、その会社自体が嫌だったからではないからです。

私の場合、その後、12年の自営業期間を経て、5年前の50歳の時にさらに仕事自体も辞めた訳ですが、結論から先に言うと今のところアーリーリタイアしたことについて後悔をしたと思ったことは一度もありません。

アーリーリタイアして後悔しないために押さえておくべきポイント

アーリーリタイアして後悔するパターンとしては、
・途中で資金が不足したり
・予想通りの資産運用が出来なくなったり
・予想以上に出費がかさんだり
・夫婦の距離感の変化で夫婦仲が悪くなったり
・毎日が死ぬほど退屈だったり
・社会的な信用がなくなり社会との繋がりが希薄になって孤独になったり
といったことがあると思います。

従ってアーリーリタイアして後悔しないためには以下のポイントをおさえておくことが重要だと思います。

必要な資金をおさえること

アーリーリタイアをして後悔しないために最も重要なことは、やはり途中で資金不足に陥ることがないよう最小限必要な資金を確保しておくことです。

それも、インフレや年金支給年齢の先送り、年金支給額額の減少などある程度のリスクを加味した資金が必要であることは言うまでもありません。

ときどきネットでも「○○歳でアーリーリタイアするにはいくらの資金が必要か」といった記事を見かけますが、必要な資金は、その人の置かれている環境や生活レベルで大きく違ってきますので、人に問うものではなく、自分で割り出すようにしましょう。

必要となりそうな経費や考えられるリスクなどはネットなど調べるべきものは調べ、自分の環境で必要となる資金を割り出すようにします。

また、早期リタイアを後悔する例として多いのが、資産運用などによる分配金や配当金などのリターンを見込んでいるケースです。

年に8%のリターンを見込んでリタイアといったケースがそうですが、株式投資、投資信託など資産運用はギャンブルと一緒で将来はどうなるかわかりません。

リタイアする前にうまくいっていたアフィリエイトによる収入をあてにして、といった場合も同様です。

投資はあくまでも余裕資金で行い、リタイアはこういったリターンや収入など安定した収入ではないものはあてにせず計画立てることを強くおすすめします。

ちなみに、私の場合、どのように試算してリタイアに踏み切ったかについてまとめた記事がありますので興味のある方は参考にして頂ければと思います。

参考:アーリーリタイアするには最低いくらの貯金が必要か

自己管理能力が必須

経済的な問題をクリアしても幸せなリタイア生活が送れるかと言えばそうとは限りません。

 

資金を管理する能力

早期リタイアをして後悔しないためには、資金計画が絵に書いた餅にならないように何よりも計画通りに資金の管理できる自己管理能力が必要です。

場合によっては極限まで節約するといった生活レベルへの切り替えを余儀なくされることがあるかもしれませんのでこういったことに対応していく管理能力も必要になります。

ブログなどを拝見すると、リタイア後に後悔した例としてお金に欲が出て株や投資に手を出し、資金が半減。結果、再就職をするはめになった、といった記事やギャンブルに手を出して計画が狂ったといった記事をみかけます。

こういったことは論外です。

資金のショートは早期リタイアした人には致命傷になり、取り返しのつかないことになりかねませんので、こういったギャンブル癖のある人などはアーリーリタイアに向いているのかどうかという点から見直した方がいいと思います。

参考:アーリーリタイアに失敗する可能性が高い人

変化する生活スタイルや家族との距離への対応

アーリーリタイアは一般的な定年退職同様、仕事を辞めた次の日からライフスタイルが劇的に変化します。

目覚まし時計も必要なくなれば、出勤もなくなり、毎日が日曜日になります。

始めの数ヶ月間は開放感に満ちたのんびりした生活を楽しむことができるかもしれませんが、無計画な生活を送っていると、時間を持て余して退屈にもなり、身体的・精神的なストレスが大きくなるリスクもあります。

毎日、テレビの前でゴロゴロするのも良くないとわかっていても、会って話す友達もいません。社会との繋がりも希薄になりますので孤独感も襲ってきます。

特に孤独に弱い人は何かしらのコミュニティやボランティア活動、サークルなどに参加するなど、対策を打っておく必要があります。

孤独感に耐え切れず、再び会社員に戻るというケースは少なくありません。

独身ではない人では、家族、主に妻との関係がぎくしゃくしてストレスになる人もいるようです。前もって家族との距離感を考えた生活スタイルを計画立てておくことも重要です。

また、出勤もなくなり、外出する機会も減ります。

意識しないと規則正しい生活も送れなくなるリスクもありますので、運動不足などで健康を害することのないよう留意する必要もでてきます。

リタイアする前は、このような日常の生活にも想像力を働かせて、快適な生活が送れるよう計画を立て、それを実践する自己管理能力が必須になります。

リタイア生活を有意義なものにするために趣味を持つ

アーリーリタイア後の生活を充実したものにするために、日常に趣味を取り入れることは、とても重要なことだと思います。

しかし、趣味もなかなか見つかるものではありません。

ゴルフや釣りを毎日のようにできる人であればそれもいいですが、普通の人には体力的にも経済的に難しいものです。

できれば、リタイア後の趣味としては、
・極力お金がかからないもの
・時間がかかるもの
・長く続けられるもの
・社会と繋がりがもてるもの
・日々を充実させるもの
・孤独が紛れるもの
といった要素があるものが理想です。

そういう意味では、ボランティア活動やブログ、資格取得といったものもおすすめです。これらは上の条件を満たしていますし、適度にストレスを与えてくれます。

また、健康のために体を動かす趣味としてウォーキングや筋トレ、ジム通いなども合わせて趣味とすることをおすすめします。

規則正しい生活やストレスから解放されますので、心と体に適度にストレスを与えながら、心身の健康を保ち続けるという意識が必要になります。

参考:アーリーリタイア後の趣味の選び方

まとめ

以上、リタイアして後悔しないためには
・資産不足に陥らないだけの資金を確保すること
・リタイア後の生活を計画通りに快適に過ごせるための自己管理能力を高めること
・有意義な生活を送るために趣味を持つこと
が重要だと考えます。

私の場合、リタイアする前から上記リスクについては認識しており、それぞれに対策を打ってきたこともあり、今のところ全ての面において予想通り、いや予想以上に順調に事が運んでいます。

無計画にアーリーリタイアして後悔しないためにも、リタイア後の生活を充実させたものにするためにも、これらのことを何度もイメージし、考えておくことをおすすめします。


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