仕事をしていた頃とアーリーリタイア後の5年を比較

仕事をしていた頃とアーリーリタイア後の5年を比較

先日の6月30日で、アーリーリタイアして5年が経ちました。

あと半分(5年)経つと還暦を迎え、アーリーリタイア・セミリタイアというワードも使えなくなります。いや今の流れだと定年の延長で使えそうですか。

ちなみに当ブログもリタイアした翌年の4月からはじめましたのでかれこれ4年以上も続けていることになります。我ながら感心しています。

何よりも週一という緩い更新ペースがいいのかもしれません。

さて、今回は、リタイアして丁度5年という区切りのいい時なので、ザックリですが仕事をしていた頃と仕事を辞めてからの5年を振り返って、思うことを書いてみたいと思います。

仕事していた頃を振り返って

サラリーマン時代

20代には人並みに就職してサラリーマンになりました。

ですが、仕事自体はともかく自分にはサラリーマンが性に合わないことがすぐに分かりました。

朝は遅刻しないように起床し、雨の日も風の日も暑い日も定時に出勤しなければなりません。

休日出勤もありましたし、有給はあっても取りにくく、長期の休みもまず取れません。

SEという職業柄、残業も多かったのですが、体調を壊してもなかなか休めません。

ここまでは、サラリーマンではなくても仕事をする以上は当たり前のことですが、サラリーマンは、これに加えて不条理な要素が沢山加わります。

上司が選べず、無能な上司の指示にも従わなければならない世界です。

上司のご機嫌を取ったり、会議で大きな声で発言したり、また残業時間が多かったりする人の出世が早かったり、給料・賞与が高かったりします。

とある会議で専務に意見して地方に飛ばされたり、優秀な技術者が弁だけは立つ営業マンに罵倒されるのを見て、つくづく不条理な世界だなあと思ったものでした。

また、必要か?と思う「付き合い」が多いのもサラリーマンの世界です。

たまになら仕方のないことですが、新年会、忘年会に加えて、歓送迎会、決起会、慰労会、打ち上げなど最初の会社では月に1回以上は飲み会というものがあってました。

また、運動会やマラソン大会、ボーリング大会といったレクリエーションも少なくなく、終わった後は、やはり打ち上げとなります。

当時は上司のご機嫌をとったり、お酌をして回ったりとお酒の飲めない私には結構苦痛でした。

転職した会社では、飲み会やレクリエーションというものは減ったものの、くだらない会議が多く、不条理な世界であることは変わりませんでした。

仕事の細かいこと以外は何も自分で決められず、おかしい、非効率、無駄とわかっていても従わなければならない世界です。

無視したり反抗したりすれば自分の人生に大きな悪影響を及ぼしてしまいます。

だからといって、そういったことを我慢した見返りは所詮中途半端な管理職。

上司を見てよくそう思っていました。

自営業時代

そんな不条理な世界にどうしても馴染めず、30代後半で脱サラをしました。

自営業は、さほど時間がかかることなく順調に推移し、サラリーマンの時代とは比べ物にならないほど有意義で充実した仕事人生が送れていました。

しかし、所詮、仕事は忙しいですし、人や業者とのシガラミもありました。

早朝からメールのチェックや返信の作業に追われていました。

午前9時を過ぎると電話も容赦なくかかってきていました。ときどきクレームの電話やメールもありましたし、休みの日でもどこにいても電話がかかってきていました。

昼までに、夕方までに、当日までに、月末までに済ませなければならない作業がありました。

忙しい時は朝の7時から22時くらいまでパソコンから離れることができませんでした。

国内・海外旅行もノートパソコンを持参して行ってました。

税理士に持っていくデータを整理したり税理士と納税のことで交渉することも面倒でした。

トラブルもあり、それを解決しなければならないプレッシャーはサラリーマンの比ではなく、眠れない日もありました。

仕事にもよりますが、自営業も言うほど自由ではありません。

それでも会社員時代と比較するとほぼ自分の思い通りにできていたので、これでもいいと思っていたのですが、気が付いたらアーリーリタイアができる資産が築けていました。

そこで、世間一般の固定観念を捨ててアーリーリタイアしたという訳です。

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仕事をしていた頃とアーリーリタイア後の5年を比較

かくしてアーリーリタイアをして、はや5年が過ぎました。

幸い、これまでは大きなインフレや大きな生活環境の変化もなく、定年退職の年齢60歳までの10年の半分にあたる5年という折り返し地点を問題なく通過することができました。

今のところ、有り難いことに経済面も健康面も家庭も問題なく順調な生活を謳歌できており、5年という実績ができたことで今後に対する不安も減ってきています。

定時に起床、通勤、休日出勤、残業、納期、付き合いや飲み会、非効率な会議、多忙、上下や横との人間関係、トラブル対応、仕事上のプレッシャー、責任。

これらが全て無くなり、何と言っても不条理な世界から脱却できました。

自由と時間を手に入れ、心は豊かになり幸せ感は大幅に増しています。明日は何をしてもいいし、何もしなくてもいい、という自由はアーリーリタイアした人の特権ですね。

しかも私だけがリタイアしているのに妻が幸せと言ってくれるのが何よりです。

現時点では、アーリーリタイアして良かったというのが率直な感想です。

問題点を探すとすれば、交わる人が少なくなっていることくらいでしょうか。

もともと友達と呼べる人も多くありませんし、家族で一緒にいるのが楽しいので特に友達を作りたいとも思わないのですが、逆に妻への依存度が強すぎて、万が一のことが起こったら大変なことになるという危機感は増しています。

今の心配事といったらこれくらい。

夫婦仲がいいのは何よりですが、これが対応策を考えていない最も大きなリスクです。

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