人生100年時代になるとアーリーリタイア組は破綻!

人生100年時代になるとアーリーリタイア組は破綻

2025年問題(国民の4人に1人が後期高齢者75歳となる年)の到来や人口減少、また、働き方改革に伴う仕事環境・労働環境の変化。これらに伴う社会構造や雇用構造の変化で社会保障も大きく変わっていくことは誰もが不安視していることだと思います。

これらの中には私がリタイアする前から不安視されていたものもありますが、特に今年からは、「人生100年時代構想」や「AIやロボットの発達による仕事環境・労働環境の変化予測」が大きくクローズアップされ、不安要素が増してきているように感じます。

AIについては何でもディープラーニングという手法の進化が予想より早いようで、これに伴いAIが予想よりも急激に発達しそうだということです。

AIの発達によってなくなる仕事、なくならない仕事というのも、今年話題になりました。

今回は、「人生100年時代構想」というのが気になりはじめたことから、人生100年時代になるとアーリーリタイア組は破綻ということについて書いてみたいと思います。

人生100年時代構想

最近では、1億総活躍社会の実現ということで「人生100年時代構想会議」というものが開催されるようになりました。

人生100年時代を見据えた経済・社会システムを実現するための検討会というものです。

人生100年時代!AIの発達!これらの響きを聞くとどうもリタイアした当時に予想していた変化を大きく超えた変化が今後起こりそうで少し不安になります。

例えば寿命の問題にしても、リタイアした当時は夫婦ともに現在予測してある平均寿命あたりまで生きることを予想してシミュレーションをしていましたが、万が一医療の発達で100歳まで生きるとなると少し事情が変わってきます。

平均寿命あたりまで生きることを予想してシミュレーション

勿論、ある程度のリスクはとっているつもりですが、どちらかというと早く死んでしまった場合に重きを置いており、100歳まで生きるということは考えていませんでした。

現在、55歳の人の平均余命(≠平均寿命)はというと男性は28年、女性は33.6年と、男女ともに平均寿命はまだ80歳代だと予想されていますが、医療、特にIPS細胞関連の発達で90歳くらいでは死ぬに死ねない時代がやってくるかもしれません。

今から30年後ですからね。医療も相当進歩しているでしょう。

以前、社会保障制度の改善策(妄想編)でも書いたように、高齢者の定義の引き上げや定年退職年齢の引き上げもいよいよ本格的な議論が始まりそうです。

人生100年時代になるとアーリーリタイア組は破綻?

仕事をしている人は流れにまかせて働き続ければよし

こういう流れになったとしても仕事をされている普通の人は定年延長などの流れにまかせることでどうにかなります。

どうにもならない政策は政府も実施しないでしょうし。

つまり、会社で働いている人や個人事業主の人はこれらの流れに伴い、止む無く仕事の延長を選択することでかろうじて流れに乗ることができそうです。

慣れ親しんだ会社で定年の延長ができればストレスも限定的だと思われますし、特にサラリーマンは厚生年金を65歳、70歳まで支払うことで貰える年金額も増え、老後の心配も軽減します。

勿論、悠々自適なセカンドライフとは引き換えになりますが。

リタイア組は年金収入が減り、相対的に貧しくなるだけ

しかし、既にリタイアしている人にとってはこの流れは厳しくなります。

ある年齢から貰えると思っていた年金がしばらく貰えなくなる、またその年金額も定年退職年齢の引き上げで延長して働いてきた人達と大きく差がつくことになる。

じゃあ働くかと思ってもリタイアしてダラダラとした生活に慣れている人が老体に鞭打って改めて働きに出ることができるかというとそれは非常には困難。

改めて社会と繋がりを持つ生活に戻るには想像以上のパワーが必要になります。

インフレも加われば生活自体が破綻しかねません。

まあ、仕方がないことです。働いてないですからね(^_^;)

リタイア組は生活を破綻させないために今できる対策を

しかし、そう考えた時にただ指をくわえてその時を待っている訳にもいきません。

リタイア組は今できることを考えないとですね。

生活を切り詰めて貯蓄額を減らさないといったことも大事でしょうけど、やはりリタイアしていてもある程度の収入源を確保しておくことが大事だと思います。

簡単なことではありませんがそれが最も有効なリスク対策になると思われます。

ちょっと極端な発想で取り越し苦労で終わればいいと願いつつ、来年はリタイア生活のスタイルを崩さずに堅実な収入源が確保できる方法を模索してみようと考えています。

⇒ セミリタイア生活

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