目標ではなく結果だったアーリーリタイア

目標ではなく結果だったアーリーリタイア

今回は、私の場合、アーリーリタイアは目標ではなく、結果だった、ということについて書いてみたいと思います。

ここにきて株式市場が荒れていますね。

アメリア株が下がるのは予想できても、日本株が急にここまで下げてくるとは思いませんでした。多くの銘柄が連日、年初来安値を更新しています。

昨年の今頃、ひふみ投信という投資信託に2,000万円投資した友人と昨日もLINEをしましたが、テンションひくかったです。

一時は利益が300万円を超えたと喜んでいたのですが。

さて、先日、自称アラサーの男性からときどきこのブログを拝見している旨、メールを頂きました。若い方にも訪問して頂いていることを知り嬉しかったです。

アラサーとのことでまだお若いのですがアーリーリタイアを目指して投資をしているとのこと。

今はこんな状況で大変な時期だと思いますが、下がれば上がりますのでめげずに頑張ってほしいと思います。

今回は、メールを頂いたのをキッカケに、改めて、私は30歳の頃、何を考え何をしていたか、また、アーリーリタイアを決意するに至るまでの経緯がどうだったかを思い起こしてみました。

脱サラの道を探っていた30代

30歳と言えば今から25~6年前です。

当時は、既にサラリーマンが性に合わないことを悟っていましたので普通のサラリーマンを装いながら、必死で脱サラの道を探っていました。

当時はインターネットといった気の利いたものがなかったので、毎週のように本屋に行っては独立のネタを探していました。

SEとしてフリーで独立できないか、独立に強い難関資格をゲットして独立できないか、フランチャイズで何かいいものはないか、そういうことを考えながら過ごしていたことを憶えています。

ただ、確かに会社に頼らない生き方を模索してましたが、早々にリタイアを目指すなんて発想は全くありませんでした。

先立つものを用意できる目途もたつはずがなかったからです。

定年退職するまで、年金が貰えるようになるまで、残り何十年も働くことを前提にいかに快適に仕事をして生きていくかを悶々と考えていました。

30代後半に入ってインターネットに出会い、水を得た魚とばかりに脱サラをしましたが、当時もアーリーリタイアという発想は全くありませんでした。

目標ではなく結果だったアーリーリタイア

何かしら目標を立てて物事に取り組むということは、それに向かって効率よく物事を進める上でもモチベーションを保つ上でも重要です。

これまで私もそうしてきましたが、私の場合は、運よく立てた目標を大きく超える結果が得られてきたことで、当初立てていた目標以上のものをいくつも手にすることができました。

例えば、マークXを買いたいから3年間で300万円貯めようという目標を立てたところ、実際は1,000万円貯まったのでレクサス車を買うといった具合です。

車や時計といったものもそうですが、家(マンション)もそう。

そしてアーリーリタイアもそうです。

そうやって振り返ると実はアーリーリタイアを目標に掲げた瞬間は1秒もありません。

車も家もアーリーリタイアも、目標としていたものではなくて結果的に買えるようになったから買い、できるようになったからしました

おそらくそういう人は少なくない、むしろそういう人の方が多いと思っているのですがどうなんでしょうか。ただ私の場合は少し極端なような気がします。

持家願望もあまりなかったし、レクサスやBMWも買いたいと思ったことは一度もありませんでした。謙虚と言えば聞こえはいいですが、常に自分の身の丈に合った願望を持ち、自分の身の丈に合った目標しか設定してこなかったためです。

BMWについては、面白い話があります。

下の恵比寿天(高さ40cmほど)は大黒天と一緒に玄関に置いているものです。

恵比寿天に彫ってあるBMWの文字

自営業をはじめたばかりの18年ほど前に縁起を担いで新品と思って購入したものですが、持ち帰って裏返してみれば「BMW」の文字が掘ってありました。

新品ではなく前の持ち主が願掛けで掘ったのだと思われます。

当時、「将来BMWに乗ることになったりして」と安いアパートで妻と話していました。

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こういった不思議な世界?力?が実力のない私を快適で自由な生活へと導いてくれたのかもしれません。何せ霊能力者によれば私の前世は宮司だったそうですから(^-^)

以前、たまにする不思議な体験・もしかして霊能力があるのかもでも書いたように、こういった経験は少なくないので、きっと前世は宮司だったと意外と本気でそう思っています。

目標を立てて目標を達成するとその喜びもひとしおだと思うのですが、私の場合、殆どのものがこういう感じで手に入れていますのでおそらく手に入れたものに対する感情は人とは少し違っていると思います。

例えば家にしても一般的には持家に住みたいと借金して長いローンを組んでまで手に入れます。

そうやって手に入れたため、持家、我が家、一家の大黒柱といった意識が強いと思うのですが、私にはそんな感情が殆んどありません。

未だに借家に住んでいるかのようで、自分の持家だといった特別な感情が全くとはいいませんが殆んどありません。

アーリーリタイアにしても目標にしていた訳でもないため、やっとリタイアできたという特別な感情もない不思議な感じなんです。

そういうことに執着心があまりないといえばこれまた聞こえはいいのですが、失ってもいいのかというとそれはまた別の問題で、手に入れた経緯はともかく、手にした以上は決して失いたくないという執着心は人並み以上にあると思います(^_^;)

今回、この記事を書きながら、目標として手に入れたアーリーリタイアではないものの、手に入れられた有り難さ、貴重さに改めて感謝の気持ちを忘れないようにしないといけないという気持ちになりました。

⇒ セミリタイア生活

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