お金、健康、孤立は老後の三大リスクと言われていますが、近年は子供の存在も老後のリスクになる可能性があると言われています。
昨年くらいに読んだ下流老人という本にもそんなことが書いてあったように記憶していますが、最近では、「8050問題」という問題もクローズアップされてきました。
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8050問題!子供の存在が老後のリスクに
8050問題とは、介護の問題ではなく、「80」代の親が「50」代の子どもの生活を支えるという問題で、背景にあるのは子どもの「ひきこもり」です。
子供がリスクなんてことは親としてはあまり考えたくないことですが、身近な人に、そうも言っていられない、子供のことで深刻な悩みを持つ人がいます。
彼女は、40代で二人の子供ち。二人目の子供が生まれてすぐに旦那と別れ、それからは女手一つで二人の子供達を育ててきました。
二人の子供のうち妹の方は看護師の専門学校を卒業して、ちゃんと就職を果たしましたが、姉の方はなかなか思ったようにいきません。
周りの説得もむなしく高校へは進学せず親のすねをかじりながら過ごします。
親が働くように言っても、中卒では働くところも限られます。
お昼のパートやアルバイトも人間関係で続かず、たまに夜のバイトに行ったかと思えば何日も帰ってこず、帰ってきたかと言えば親にお金をせびるといった生活が繰り返されます。
親や周りの人たちが何度も何度も説得を試みますが結局変わりません。
親は縁を切ってもいいくらいに考えていますが、出ていけといっても行くところがなく帰ってきますのでどうしようもないようです。
そんな子供ももう25歳になりました。
少しは落ち着いたかというと、残念ながら状況はさらに悪化しています。
今は夜の仕事で知り合った男との間にできた子供を産んで一人で育てているようです。
結婚していないのですが、養育費といったものは支払ってもらえてないようですし、子育て中ということでまともに仕事もしません。
結局、全ておばあちゃんである40代の彼女に負担がかかっている状態です。
他人ごとではない8050問題
先日、たまに会食する社労士さんに、そんな子供リスクについて話をしました。
その社労士さんも、以前は2番目の子供が登校拒否で困っていると話をしていたばかりなんですが、今回は長男が東京の大学院を辞めて実家に帰ってきて、鬱でひきこもり状態が続いているという話をしてくれました。
このような問題をかかえる親は決して少なくないようです。
昔は、自分の老後の生活を少しでも支えてもらうために子供を、と、老後は子供を頼りにするという考えが一般的だったのですが、これからの時代はそうではないようです。
うちの子は大丈夫、立派な会社に就職している、ちゃんと仕事に精を出している、と今は安心していても将来はわからないものです。
いつ自分に降りかかってくるかわからない問題ですね。
社会現象としてこれ以上深刻化する時代にならなければいいのですが。
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