定年後は、都会の暮らしから離れて、田舎でのんびり暮らしたいと思う方も多いと思います。
しかし、本当に田舎で、いわゆるスローライフと言われるような生活はできるのでしょうか。
スローライフはビジーライフ
スローライフはビジーライフ。
先日のテレビの番組で、リタイア後に家庭菜園など畑仕事を中心とした田舎暮らしを始められたご夫婦がそう言ってました。
田舎暮らしというのは、実際はともかく、ストレスから解放されて、「のんびり・ゆったりした生活」というイメージがありますので、仕事や人間関係などで心が疲れた方や定年退職を迎えた方の生活スタイルとして根強い人気があります。
私も、アーリーリタイアするにあたってその後の生活スタイルの選択肢の一つとして家庭菜園など畑仕事を中心とした田舎暮らしというものを考えてみたことがあります。
しかし、ネットなどで情報収集をした結果、自分には合わない生活であることを悟り、すぐに選択肢から排除しました。
その主な理由は以下の通りです。
田舎暮らしをしない理由
のんびりできない田舎暮らし
家庭菜園など畑仕事をするとなると体力も必要になりますし、暑い日・寒い日・悪天候の時も外で作業をしなければならなくなります。
時間にも追われるようになり、挙句の果て心にも余裕が持てなくなるかもしれません。
若いうちはいいとしても加齢とともに体力が低下していき、しんどくなってきますので年々不安になってくるのが容易に想像できます。
「スローライフはビジーライフ」と言われる所以です。
かといって、ある程度の資産を準備して畑仕事などを一切やらない田舎暮らしも可能ですが、この場合は逆に凄く退屈な気がして、のんびりが苦痛になってしまいそうです。
これだと、好きな時に刺激を味わえる都会暮らしがまだましです。
こう考えると、田舎でのんびりした生活というのは非常に難しそうです。
期待できない快適な生活
もう一つは便利で快適な生活に慣れてしまっているため不便で不快な田舎の生活に耐えられそうではなかったためです。
近くにお店やコンビニ、ガソリンスタンンドも少なく意外と物価も高いのが一般的のようです。
銀行や郵便局、病院、市役所などの公的機関もおそらく近くにはないでしょう。交通手段が非常に少ないためたとえ80歳になっても車がなければ生活は成り立ちません。
衣・食・住の全てにおいて今までのような快適な生活は期待できなくなると思います。
その土地の風習になじめるか
田舎暮らしを始めるには、隣近所との付き合いが大切になる場合が多いようです。
一般的に田舎には多くのコミュニティがあります。
私は、人との付き合いは煩わしく感じる方なので、濃厚な人付き合いは苦手です。私の場合は田舎暮らしをする上で最も高いハードルの一つになります。
人やその土地の風習になじめず田舎暮らしを断念する人も少なくないようで、私もその一人になるような気がします。
特に私はお酒が全く飲めないので地域の人となじむには相当の労力を要すると思います。
その他
その他にも実際に田舎暮らしをしてみてこんなところが嫌だった!という以下のような記事をみかけましたので紹介しておきます。
- ご近所さんが玄関ではなくリビングのガラスをたたいてくるようになった
- 夏になると蚊や虫が大量発生する
- 祭りや消防団などの集まりごとが多い
- お酒が飲めないとなじめない
- 3年も暮らしているのにまだよそ者扱いされる
- 交通の便が悪く車が必須
- スマホが使えない
- 人間関係が面倒くさい
- 刺激がない
- テレビ番組が少ない
- 親や兄弟、友達とも離れて孤独
田舎暮らし=スローライフという固定観念は無くした方がいいかもしれません。
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