思ったより厳しい日本の高齢化事情

高齢者の定義を75歳にすると超高齢社会ではなくなる?

こんにちは、有栗です。

今日は、私が管理している他のサイトでも最近取り上げた日本の高齢化事情について、このブログでもちょっと書いてみようと思います。

今の日本はどんな状況なのか暇つぶし程度にでも目を通して頂けたらと思います。

超高齢社会とは

そもそも日本では、何歳からが高齢者なのかご存じでしょうか。

そして、超高齢社会とはどういう社会かご存じでしょうか。

例えば、法律によっては、未だに高齢者を55歳以上や60歳以上と定義したものもありますが、いわゆる高齢社会と言う場合の高齢者は皆さんご存じの通り、65歳以上と定義?されています。

これは、1956年の国連の報告書で65歳以上を高齢者と位置付けたためです。

そして、総人口に対する65歳以上の人の割合をもって高齢社会とか超高齢社会と言っています。

具体的には、65歳以上の人口が、総人口に対して、

  1. 7%を超えると「高齢化社会
  2. 14%を超えると「高齢社会
  3. 21%を超えると「超高齢社会

と言うようです。

従って、超高齢社会とは、65歳以上の人が全人口の21%を超えている社会のことですね。

割合の数字は、当時の欧米先進国の水準を基にしながら仮に7%以上を「高齢化した」人口と呼んだことが始まりで、高齢社会超高齢社会は、高齢化社会の基準である7%を2倍、3倍にしたものと言われています。

調べたところ、この定義には医学的・生物学的に明確な根拠があった訳ではないようです。

日本の状況

では、この定義に当てはめた時、現在の日本はどういう状況でしょうか。

調べてみると実は今から50年以上前の1970年に高齢化社会に突入していました。

つまり、仮面ライダーが始まる前から、既に日本は高齢化社会だったんです。

そして、1994年に高齢社会になり、2007年に超高齢社会(つまり65歳以上が21%を超えた)になったようです。そして、それから15年が経っています。

15年も前から超高齢社会だったとは知りませんでした。

日本の高齢化の主な要因は、ご存じの通り平均寿命が伸びたことと少子化の進行です。

高齢者の定義を実態に合わせるとどうなる?

しかし、平均寿命・健康寿命が伸びた今、この定義は実態と合っていません

「高齢者65歳」は、平均寿命が70歳くらいだった頃に定義した数字なのですから平均寿命が10年以上も延びた今の実態と合わないのは当然です。健康寿命も10年以上延びています。

これについては、随分前から実態に合わせて75歳以上を高齢者と定義する動きもあります。

日本老年学会・日本老年医学会「高齢者に関する定義検討ワーキンググループ 報告書」(平成29年3月)において、近年の高齢者の心身の老化現象に関する種々のデータの経年的変化を検討した結果、特に65~74歳では心身の健康が保たれており、活発な社会活動が可能な人が大多数を占めていることや、各種の意識調査で従来の65歳以上を高齢者とすることに否定的な意見が強くなっていることから、75歳以上を高齢者の新たな定義とすることが提案されている。

実は、私も、高齢者の定義を75歳にしなおすと高齢化社会という風潮がかなり鈍化するのではないか、と思っていました。その頃書いた記事↓

参考:社会保障制度の改善策(妄想編)

でも、日本の高齢化事情はもっと厳しいようです。

それでも厳しい日本の未来

調べてみると、2021年現在、日本における75歳以上の人口はおよそ1,880万人で、総人口に占める割合は約15%とありました。

65歳以上の割合がおよそ30%(3,640万人)ですから、今、高齢者の定義を65歳から75歳に変えると、定義上の高齢者は半分になります。

つまり、定義を変えると(というより実態に即した定義に修正すると)目先では、一瞬で1,800万人が高齢者ではなくなるという訳です。

そして、日本は超高齢社会ではなくなります

日本の高齢化の推移と将来推移<内閣府:高齢化の状況より引用>

そう考えると、一見、少し明るい未来になりそうな気がしますが、3年後の2025年以降には、団塊の世代(約800万人)が75歳以上になります。

この頃に75歳以上が約2,200万人に膨れ上がるということで、2025年問題と言われています。

そして、もう私たちの年代にはあまり関係がなくなりますが?、2050年には、団塊ジュニア世代が75歳以上になり、人口構成は、今のひょうたん形から逆三角形型のようになります。

つまり、例え、高齢者の定義を75歳にすべく、定年退職年齢や年金の支給開始年齢を引き上げて労働力人口を増やしても、少子化対策ができてこなかった日本は、介護費用や医療費の増大、そして労働力人口の減少に伴う現役世代の負担の増大などが重くのしかかってくる訳です。

高齢者1人を支える労働力人口(生産年齢人口)の人数はこの先50年は少なくなりそうなので当然高齢者にもそのしわ寄せがきますよね。

やはり日本の少子高齢化は深刻ですね。

日本の高齢化事情

今年の2月、東京に住む子供たち夫婦が私の還暦祝いを兼ねて孫を連れてここ長崎に遊びに来てくれました。

私たちの年代は、もうすぐ高齢者の方にまわりますからあまり考えずに済みそうですけど、子供や孫たちの未来はどうなるんですかね。心配です。

AIロボットを使って左うちわで暮らせる時代になればいいと思うのですが。

⇒ セミリタイア生活

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