定年後も働きたい人の割合が80%?は生計を維持するために働かなければならない人

定年後も働きたいの割合が8割

妻のパート先(以前、私が勤めていた会社の子会社)では、年に一人二人は私も知っている人達が定年(60歳)を迎えています。

その人たちが定年を迎える少し前になると、妻が夕食時に、「今度○○さんが定年になるよ」と話してくれますが、その人たちの殆どが定年を迎える1年ほど前から数ヶ月前まで「こんな会社、定年で絶対辞めてやる」と言っているといいます。

しかし、いざ定年を迎えると、年収が定年前の約半分になってもほぼ全員が再雇用で雇用の延長を選択するとか。

話を聞いてみるとその主な理由は、やはり生活のためです。

現実的な問題の前に止む無しです。

定年後も働きたいの割合が80%?

先日、何かのテレビ番組で「定年後も働きたいと思っている人が8割もいる」といった内容が放送されていました。

何故働き続けたいと思っているのか、という理由の部分がスッポリ抜けていたため、「みんなどうしてそんなに働きたいの?」と疑問でしたが、先日、ソースと思われる記事を見つけましたので備忘録としてちょっとまとめてみたいと思います。

見つけた(というよりたまたま見かけた)のは、明治安田生活福祉研究所が、50歳から64歳の定年前正社員を対象に行ったインターネットによる意識調査です。

この調査では65歳を定年としています。

この調査によると、定年後、つまり65歳を過ぎても働きたいと答えた人の割合はテレビでの放送通り約80%いるということでした。

定年後も働きたい理由は?

しかし、65歳になってまで「働きたい!と思っている人が8割いる」というのはどうもしっくりいきません。

そこで、何故働きたいのかを調べてみました。

すると、気になるその理由は、「日々の生計維持のため」と回答した人がトップで全体の7割を占めているとされています。

何のことはありません。

生活のために働かざるを得ない人で、言い換えれば生活が維持できれば8割近くの人が働きたくない、または働きたいとは思わない、ということのようです。

であれば、「定年後も働きたいと思っている人が8割」という言い方はちょっと違和感がありますね。間違っている訳ではないんですが。

せめて「働きたい」の部分を「働くことを希望する」「働く必要がある人」といった表現に変えてほしいものです。

でなければ、「働くのが好きだから、または、生き甲斐や社会とのつながりを持ちたいがために多くの人が仕事を続けたいと思っいる」と勘違いしてしまう人もいると思います。

そんな人達ばかりだと、会社や仕事が嫌で早々にアーリーリタイアした自分は何なんだ、人間としてあかんのか、と思ったりもする訳です。

働きたい、と働かなければならない、では大きく違います。

それはさておき、冷静に考えると定年後も生活維持のために働くことを希望する(働かざるを得ない)人が過半数を占めている社会は異常だと思います。

しかも定年が65歳に延長されたばかりなのにもかかわらずです。

実際、定年後に働いている人の割合は?

では、実際に定年後に働いている人はどれくらいか、総務省の「労働力調査年報」によると、

  • 60~64歳では、男性では実に80%
  • 65~69歳では、男性では55%

いるようです。

10年前と比較するとどちらの年代もおよそ10%増加しています。

65歳を過ぎても半分以上の男性が働いているんですね。

この数字の全てが生活のために働くという訳ではないと思いますが、生活のために働きたくても働けない人もいますので、そういう人たちを含めると多くの人が生活維持のために働かざるを得ない状況だと考えていいと思います。

いつ頃までだったか、60歳で定年退職したら優雅にとはいかないまでも年金生活でゆっくりと第二の人生が送れるものと思っていたものでした。

そのために何十年も身を粉にして働いてきました。

しかし、平均寿命が延び、少子化も相まって60歳や65歳で定年退職して残りの30年を年金だけで生活できるという社会保障制度は不可能という現実があります。

健康である間は働き続けなければならない時代。

ひと昔前までが、70歳まで生きての60歳定年だったとすれば、90歳まで生きるなら75歳くらいまでは働かなければならない時代がくるんだと思います。

時代の流れですね。

余談ですが、妻のパート先では、うまく社長に取り入って、週に2回の出勤(1日の実働は6時間ほど)で月額20万円という好条件で再雇用された人もいます。

そんな羨ましい条件ばかりになればいいのですが。

嫌な仕事はそこそこで、週に2回程度の出勤で生き甲斐や社会との繋がりを保ちながら優雅な老後を満喫。それだったらむしろ定年後も働きたくなるかもしれません。

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