50代で無計画に会社を辞めた男はその後どうなったか

50代で無計画に会社を辞めた男はその後どうなったか。

11月末、今年の春に会社を退職した知人と久しぶりに会食しました。

会社の業績不振で人員削減の対象者となり、51歳で会社を辞めた男です。

参考記事

先日、知人の51歳男性が、会社の業績不振で人員削減の対象者となり、会社を退職したとの事後報告がありました。 会社に残ることを強く希望すれば残ることも可能だったらしいのですが、日頃から上司との折り合[…]

50代の転職は本当に厳しいのか

人員削減の対象者とはいえ会社に残ることを希望すれば残ることも可能だったらしいのですが、日頃から上司との折り合いが悪く勢いで辞めたと言ってました。

会社都合による退職だったため、失業保険がすぐに貰える上、1年近く貰えるそうで、会社を辞めて8ヵ月ほど経った今もまだ失業保険を受給して生活していると言ってました。

話によると、退職してから半年ほどは比較的のんびりと構えていたらしいのですが、半年経った夏の終わり頃から、自分はまだ50歳そこそこで、仕事人生はこれから15年以上あるという現実がひしひしと押し寄せてきたと言います。

そして、とどめは送られてきたねんきん定期便

その年金額を見てあわてて就職活動をはじめたと言います。

ハローワークを通しても、ろくな仕事は無く、行くだけ無駄だと愚痴をこぼしていた彼ですが、それからは、何度もハローワークに足を運び、6社にアプローチをかけたと言ってました。

私にも危機感が伝わってきましたね。

しかし、面接にこぎつけたのは2社。そして、いずれも不採用になったと言ってました。

2ヶ月ほどで6社にアプローチをかけ、年収も以前の半分ほどで妥協しようと思っていたらしいのですが、それでも雇ってくれるところはなかったということす。

焦りと不安を感じはじめているようでした。

そんなに簡単に仕事を辞めて再就職は大丈夫かと心配でしたが案の定です。

有効求人倍率も数十年ぶりの高水準とはいえ、やはり中年の就職には関係なさそうですね。

年内には就職先を決めていい正月を迎えたいと言ってましたが、もう師走。

現在までに連絡がないところを見るとそれも難しそうです。

一方、40代ですが、転職というか独立に成功した人とも会食をする機会がありました。

私が以前勤めていた会社の人事部にいた人間で年齢は48歳。

42歳の頃に社会保険労務士になる計画を立て、独学で勉強し、44歳で国家試験に合格。

2年ほど居候で社労士事務所に勤めてからクライアントを分けてもらって独立。

独立して2年ほど経ちますがどうにか生計が立てられるようになったようです。

社労士のホームページを作ってほしいということで声がかかり、それ以来、定期的に会食をすることになりました。

転職というより独立ですが、絵に描いたような中年の独立の成功例です。

中高年からの就転職・独立は勢いや思いつきや無計画で行うものではありませんね。

中高年の転職は色んな意味で厳しいのが現実。計画を立てて転職をする準備期間を設けなければ成功の確率も低くなる事例だと思います。

関連ブログ ⇒ セミリタイア生活

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