今回は、ブログの中に健康に関する記事があるとブログ全体の評価が下がる(検索順位が下がる)のか検証してみようという話です。
Googleのアップデートでアフィリエイト業界に激震
前回、2019年3月に実施されたGoogleのコアアルゴリズム変更で検索結果の順位が大幅変動にも書いたように、近年は、アフィリエイト業界に激震が走っています。
スーパーアフィリエイターとして有名な○○さんが圏外に飛ばされた、とか、3月以降の収入は2月までの10分の1以下になりそう、といった話題が蔓延しています。
いつもお世話になっているASP(アフィリエイト業者)からも、
- 新たなジャンルに取り組みたい方
- 新規サイトを一から作りたい方
を対象にセミナーを行うという案内メールが参りました。
「今回のアップデートで一からやり直す人、一緒に頑張りましょう」という内容のメールは、ことの深刻さを物語っています。
Googleのアップデートの傾向
2017年の12月に、DeNAが運営していた健康・医療系まとめサイトのWELQ(ウェルク)の問題が発端で「医療や健康に関連する検索結果の改善」措置がとられたことは、ご存じの方も多いと思います。
いわゆる健康アップデートと言われるものです。
この時は、専門家でもない者が書いた健康に関する記事は順位を落とされました。
それからというもの、恋愛アップデートという出会いに関するサイトもそういった措置がとられてきたようですが、YMYL(Your Money or Your Life)と言われる人生を左右する重大なカテゴリーでこういったアップデートが繰り返し行われてきています。
YMYLとはお金や健康、医療や法律といったものでアフィリエイトのカテゴリーでは、
- 金融系の投資や保険、クレジットカード
- 健康系のサプリ、脱毛、育毛、美容
- 法律系の債務整理
などが該当すると考えられます。
金融系など、これまでアップデートの影響を受けなかったカテゴリーも今後受けるかもしれませんし、健康系でも増々厳しくなる可能性があります。
当サイトのリタイア関連の検索順位が下がった原因は何か
さて、このブログでもどういう訳か「アーリーリタイア」「セミリタイア」という単語が入った検索結果の順位が全て大幅に後退しています。
YMYLとは関係なさそうですし、まさか、アーリーリタイアを煽って読み手の人生に悪影響を与えるから、という訳ではないと信じています。
しかし、車に関する殆んど記事は全く影響を受けていないことを考えると、アーリーリタイアと今回のアップデートは無関係でもなさそうです。
まずは、アーリーリタイアに関する記事の質の低さを疑いますが、1年半前に調べた「当サイトの人気記事ランキング」では、「アーリーリタイア」という比較的ビッグワードで検索結果が2位だった訳ですから急に品質の評価が変わったとも考えにくいと思うのです。
確かに近年、質の高い記事を毎日のように投稿しているリタイアブログが増えてきていますが、それでも30位以内にあってもおかしくはないかと。
健康に関する記事を疑ってみた
そこで、当サイトでは、YMYLに関わる記事として健康に関する記事がありますのでこれを疑ってみることにしました。
実は、「ブログ記事の中に健康に関する記事があるとブログ全体の価値に影響を与えるか」という問題には専門家の見解も分かれています。
当サイトにおいても車に関する記事の順位は落ちていないので、サイト全体の評価が落ちている訳ではないと思ってこれまでは手をつけてこなかったのですが、実際どうなのかはわかりません。確かめてみる価値はあるかなと思い対策を講じてみることにしました。
ブログの中に健康に関する記事があるとブログ全体の検索順位が下がるのか検証
具体的な対策としては、怪しいと思われる健康に関する記事をnoindexにしてみました。
勿論、健康に関する記事でも検索結果の上位にあるものについてはこの措置は必要ありません。実際そういう記事はありませんでしたが。
noindexとは、そのページをGoogleにインデックスしないように依頼するタグです。
サイトの評価の低下を防ぐために、SEO対策として、足を引っ張る無価値なページや品質が低いページに使われます。
プライバシーポリシーや問い合わせ画面などによくnoindexが使われています。
検索結果に表示されなくなりますし、Googleの評価対象から外れると言われています。
ただ、現在はこのやり方でサイトの評価の低下を免れるという説が一般的なようですが、Googleの意図を読み取れば、本来はnoindexでは不完全なはずです。
なぜなら他の検索ワードでブログに訪問してきた方は、ブログの中で品質の低い記事を目にしますので、やはりそのブログへの訪問者数を制限する上でもサイトの評価は下げるというのが意図に即した対応だと思うからです。
そういう意味では健康に関する記事はそれ自体を削除した方が完全ではないでしょうか。
本日、該当すると思われるページを全てnoindexにしましたのでそういう考えを含めて様子を見てみようと思います。
まとめ
ここのところアフィリエイトを取り巻く環境は急激に厳しくなってきています。
いくら品質の良い優れた記事を書いても見えない力で操作される訳ですから正直やってられないと思う人も少なくないと思います。
所詮、ロボットが評価していることなので、そのロジックを予測して何か対策が打てるのではないか、と精を出してみてもとても対応できるものではなくなりました。
話によれば、Googleの内部にいる人でさえ、どういうアルゴリズムか説明できる人はおらず、実際にサイトを構築してアルゴリズムに判定してもらわないとどの程度の順位がつくか分からないといいます。
とはいえ、ピンチはチャンスでもあります。こういったGoogleのアルゴリズムの変更をビジネスに転嫁している人も少なくないのではないでしょうか。
とりあえず、今回の対策は結果が出るまで1ヶ月ほどはかかると思います。影響があるのかどうかはっきりしますし、なければ他の対策を講じてみようと思います。
現在の検索結果の順位は以下の通り。
検索用語 | 2月の順位 | 現在の順位 |
---|---|---|
アーリーリタイア ブログ | 10位 | 44位 |
アーリーリタイア 後悔 | 3位 | 8位 |
アーリーリタイア 55歳 | 7位 | 40位 |
後日、結果をブログで報告します。
こんにちは有栗です。 DeNAが運営していた健康・医療系まとめサイトのWELQ(ウェルク)の問題が発端で、Googleの検索結果において「医療や健康に関連する検索結果の改善措置」がとられ、専門家でもない者が書いた健康に関する記事は順位[…]