マンションと一戸建ての比較!住みやすさや資産価値などを比較してみた

マンションと一戸建ての比較!住みやすさや資産価値などを比較してみた

ときどきメディアでも取りあげられる「マンションと一戸建て、どちらがいいか」という問題。

家の購入を考える場合、誰でもが一度は悩む問題です。

耐震、耐火、防音、断熱等の建物としての基本性能が高く利便性の良いマンション、静かな郊外で広くて土地(庭も)ついている一戸建て。

当たり前の話ですが、それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分の生活スタイルに合った方を選ぶのが賢い選択です。

両方(戸建ては賃貸)に長年住んだ経験をもとに、その判断基準となるマンションと一戸建てそれぞれのメリット・デメリットについて書いてみたいと思います。

マンションと一戸建ての比較

セキュリティの問題

セキュリティの高さはマンションに軍配が上がります。

セキュリティの面からマンションを選択する方も多いでしょう。

マンションの場合、基本的に個別にセキュリティ会社と契約しなくてもマンション自体のセキュリティのみで安全です。

エントランスからのインターフォンで訪問者が誰なのかを確認できますので、新聞の勧誘などでしたらボタン一つで拒否することが可能ですし、一部を除き、宅配ロッカーを利用すれば配達員とも顔を合せずに済みますし荷物の再配達も発生しません。

従って、新聞の勧誘や押し売りなどの訪問者が玄関先まで来ることもまずありません。

エントランスという強固なクッションがあり、2階以上の階であれば、侵入口も基本的に玄関1カ所だけ、至る所に監視カメラが設置してあり、コンクリート造りですので空き巣や放火などのリスクも非常に低くなります。

一方、戸建ての場合は、セコムなどと個別契約をしても、よほどの豪邸に住まない限り、訪問者が玄関先までゴソゴソとやってきます。

勝手口や窓も侵入口となりますので空き巣などのリスクは高くなります。

ご近所付き合い

地域にもよりますが、一般的に一戸建てはマンションよりもご近所付き合いが親密な場合が多いようで、どちらかというと大変だと思う人が多いようです。

以前住んでいた一戸建てでは町内で盆踊りやマラソン大会などが催されており、順番でまわってくる班長さんはその準備で結構な時間をとられていました。

マンションの場合もその地域の町内会がありますが、町内会への加入義務は緩いのが一般的のようです。マンションには別途、管理組合があり、何年かに一度(私のマンションの場合は10年に1度くらい)、理事会の役職が回ってきますが、業務委託している管理会社が主導で進めてくれますのでさほど時間をとられることも面倒なこともないのが一般的です。

但し、古い中古マンションなどの中には管理会社に業務委託していないマンションもあります。

この場合は、住人主導で進めることになりますのでご近所付き合いも出てくるかもしれません。

眺望・日当たり・開放感

マンションの場合、窓の面積にもよりますが、一般的に高層階に位置する部屋であれば、眺望・日当たりが良く開放感が高くなります。

一戸建ては設計によっては4面から光を取り込むことも可能ですが、意外と隣や正面の家と隣接している場合が多く、窓のカーテンを全開できない場合が多いようです。

眺望・日当たり・開放感については、物件によりマチマチですので、マンションの場合はその階数や隣接している建物の確認、一戸建ての場合は、近隣の建物や窓の位置などを確認することでおよそ見当がつきます。

騒音問題

ご近所でトラブルになりやすい代表的なものが騒音問題です。

こればかりは住んでみないとわからないことも多いと思います。

マンションの場合は特に上階の足音や生活音が気になります。隣の部屋の音は構造上、意外と遮断されますが、それでも激しい足音や生活音は聞こえてくる場合があります。

私もマンションに住んでいますが、幸い私の住んでいる部屋(室)は今のところ大きな騒音問題はありません。

しかし、エントランスにはときどき「生活騒音に対する苦情がある旨」貼りだされていますので、どこかのお宅では騒音に悩まされているようです。

また、マンションの場合は、定期的(12年程度に1階)に大規模修繕がありますので、その時は、数カ月の間、たまに騒音が発生します。

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騒音問題に悩まされるケースはマンションの方が多いようですが、一戸建ての場合も騒音問題は少なくありません。

マンションと比べると建材も軽くて薄い場合が殆どなので、ご近所さんの話声や車のエンジン音などが聞こえて気になることもあります。

騒音問題は、一戸建ての場合は広い土地を確保する、マンションの場合は最上階を確保するといったことでリスクを抑えることができます。

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メンテナンス・維持費

マンションは、維持費(ランニングコスト)として、管理費や修繕積立金、駐車場代、場合によってはインターネット使用料などが強制的に徴収されます。

修繕積立金は、入居したての頃は安くても数年単位で上がっていくのが一般的です。

その代わり、部屋の外(共用部分)の清掃やメンテナンス、また(大規模)修繕などもしっかりと計画立ててやってくれます。

一方、一戸建ての場合、管理費や修繕積立金、駐車場代等は不要です。

その分、強制ではありませんが、日々のメンテナンスや、将来の外壁や屋根などの修繕など自分の責任で計画立てて行う必要があります。

一般的に維持費は、修繕積立金や管理費、駐車場代が別途必要になるマンションの方がかかると思われますが、各種メンテナンスや日々の清掃などの煩わしさからは解放されます。

また、マンションの場合、一戸建てに比べて建屋の面積も狭く断熱性や気密性に優れていますので冷暖房の効きが良く電気代は少なくてすむと思われます。

尚、リフォームなどの自由度は一戸建てに軍配があがります。

駐車場

マンションの場合、

  • 平置きタイプ
  • 立体駐車場タイプ
  • 機械式駐車場タイプ

といった駐車場になります。

立体駐車場や機械式駐車場の場合、高さ制限や車幅制限がありますし、平置きタイプでも十分な幅が確保できていない場合が殆どですので購入する車に制限がかかる場合があります。

さらに一家で2台、3台となるとスペースが確保できない事態も出てきます。

その点、一戸建ての場合は、物件次第で十分なスペースを確保できます。

車好きの方にはポイントの高い項目です。

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ペット

マンションの中にはペットを飼うことを禁止しているところもあります。

大型犬を飼えるマンションも多くはありません。大型犬などのペットとの暮らしを優先させたいのであれば、一戸建てを検討する必要がでてきます。

暮らし・利便性

一般的に、都心に近い場所にマンション、郊外に一戸建てが建てられることが多いため、この前提で比較すると、生活の利便性はやはり都心に近いマンションに軍配が上がります。

うちの場合も商業施設だけでなく、各文化施設、銀行や郵便局などが徒歩圏内にあり、外出するといつも刺激を受けられます。

一方、郊外は、物件を入手する際に価格が抑えられる、広い物件が手に入れられるという利点があるほか、一般的に自然環境が豊かで住環境もいいと言えますが、どこに行くにも車が必要になるなど不便な点もあります。

以前は、老後は都心のマンションから郊外の一戸建てに移り住むという流れが主流でしたが、近年は、郊外の一戸建てから都心のマンションに移り住むというのが主流になっているようです。

資産価値

一般的に一戸建ては土地がある分、資産価値が高いと思われがちですがそうとは限りません。

どちらが資産価値があるというのは一概に言えませんが、

  1. 築年数・耐用年数
  2. 一戸建ての場合の土地の価値
  3. 売りやすさ・貸しやすさ
  4. 立地・利便性
  5. 売却する時期

などにより、ケースバイケースということになります。

また、自分たちの世代だけで考える場合と、子、孫の代まで考える場合でも変わってきます。

子、孫の代まで考えると一戸建ての場合は土地が残りますが、マンションの場合は区分所有の土地があるとはいえ、売買できるものではありませんのでその存在すら危うくなります。

マンションの場合、建て直しといっても一戸建てのように1家族だけでは決められません。

個人的には、当面は人口減少に伴い、都心部のマンションへのニーズが高まり、都心部のマンションの資産価値は下がらないと思っていますが、子・孫までの長い目で見ると大きな問題が残ると考えています。

まとめ

マンションと一戸建て、住みやすさや資産価値はどうなのかという問題。

比較項目
マンション
一戸建て
セキュリティ
ご近所付き合い
眺望・日当たり・開放感
騒音問題
メンテナンス・維持費
駐車場
ペット
暮らし・利便性
資産価値
ケースバイケース
マンションの場合は都心を選択

自分の価値観や生活スタイルに合った方を選ぶと良いと思います。

ちなみに私たちの場合は、自分たちの世代だけのことを考えればよかったため、暮らし・利便性、眺望、ご近所付き合い、セキュリティを優先し、マンションを選択しました。

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