BMW 330i M Sport(G20)に試乗

BMW 330i M Sport(G20)に試乗

7代目にフルモデルチェンジしたBMW 3シリーズ(G20)。

先日、試乗車が入庫した旨ディーラーから連絡を頂き、早速、試乗しに行きました。

午前中に伺いましたが、さすがに人気があり先約が5名ほどいたため午後に出直し。

夕方に伺うと2番目に試乗することができました。

試乗させて頂いた車は、BMW 330i MSport(上の画像の車です)。

2リッター直4ターボですが、
最高出力:258ps
最大トルク:400Nm(40.8kgm)

を発揮します。

余談ですが、320iと同じ2リッター直4ターボなのにエンジンの設定を変えて50万円高い値段で販売するといったやり方はどうかといつも思います。ベンツもそうですね。

BMW 330i M Sport(G20)に試乗

5シリーズと並べて置いてある新型3シリーズも見ましたが、サイズ的には簡単に見分けがつかなくなりました。

早速乗り込むと、さすがにM Sportだけあって、シートのホールド感が今乗っているラグジュアリーと全く違います。

ドアを閉める時の重厚感や内装も随分良くなっているなあと感心していると、公道に出る前にリバースアシスト機能を体験させてくれました。

リバースアシスト機能を体感

リバースアシスト機能とは、時速35km以下で走行中に直前の50mの走行軌跡を自動で記録し、必要があればその軌跡を自動で戻ってくれる運転支援システムです。

実際に、駐車位置から店舗内の敷地をクネクネと50mほど移動した後、コントロールディスプレイのリバース機能ボタンを押すと移動してきた軌跡をたどって元の位置まで戻ってくれました。

逆再生しているような感覚です。

ブレーキは人の介入が必要ですが、車が周囲の障害物を確認しながら自動的に50m手前の駐車位置までバック走行してくれるのには先進性を感じました。

ですがどうでしょう。使うことがあるでしょうか(^^)

万が一、この機能が役立ちそうなシーンに出くわしたら、やっぱり私の場合は自分で運転してバックしそうな気がします。

運転の初心者には便利かもしれませんがそういった人がこういった車にどれくらい乗るものか。

一般道を試乗

ディーラーの駐車場でリバースアシスト機能を体感した後は一般道に出ます。

まずすぐに感じたのが剛性の高さです。

本当に以前試乗した5シリーズと変わりません。

しかも、試乗した車はM Sportで、19インチのランフラットタイヤを履いているにもかかわらず、タイアの空気圧が低めだったのか何なのか想像していたほど固くは感じませんでした。

確かに、コツコツした入力はありますが、荒れた路面でも振動はダンパーが上手に減衰し、角が丸められています

現行の3シリーズと比較すると高級車と呼ぶにふさわしい上質な乗り心地に変化していました。

(追記)後から確認したらアダプティブMサスペンションという乗り心地を重視した走りやダイナミックな走りを実現できるオプションが付いていたためでした。

現在乗っている330eは、M SportではなくLuxuryで、タイアが17インチということもあり、流石に突き上げが少ないのですが、新型3シリーズの突き上げ感も上質でまろやかです。

静粛性も高まり、乗り心地と相まって高級車感は現行から遠く及ばなくなった感じがしました。

しかも「駆け抜ける喜び」のキャッチコピー通り、運転していて楽しいです。

ただし、330i M Sportは、出だしはアイドリングストップからのエンジンスタートで、PHEVの330eと比較すると若干のもたつきがあります。

しかし、エンジンが立ち上がった後は、アクセスを踏んで中速域くらいまでの加速感は330eと同じような感じで気持ち良かったです。

BMW330e BMW 330i
2リッター直4ターボ+PHEV
最高出力:252ps
最大トルク:420Nm(42.8kgm)
2リッター直4ターボ
最高出力:258ps
最大トルク:400Nm(40.8kgm)

高速道路を試乗

高速道路では、先代の3シリーズ(F30)との違いがより確認できます。

剛性もアップしていますので直進安定性や安定感が増しています。

何度も書きますが5シリーズに乗っている時と本当に差が無くなりました。

レーンキープ機能が新しく付いたアクティブクルーズコントロールですが、BMW新型3シリーズ(G20)は現行からどう変わるのか、でも書いた通り、高性能3眼カメラシステムを搭載していますので、白線や周囲の認識もほぼ完ぺきでした。

殆んど手を離した状態での自動運転が可能でしたし、わざと白線に近づけてみるとグイッとハンドルごと元に戻そうとします。

このあたりの性能もDセグの中でもTOPになったようです。

参考:BMWの従来のアクティブクルーズコントロール

私が気にする点の一つ、静粛性も、ロードノイズも風切り音もかなり改善されていました。

一つには、新型3シリーズのフロントガラスには吸音素材を挟み込んだアコースティックガラスが採用されているためとのことですが、オプションでサイドウインドウもアコースティック化すれば、さらに高速走行時の風切り音が低減されるそうです。

その他インテリアなど

インテリアもかなり上質になりました。

今回のフルモデルチェンジで一番わかりやすいところです。

以降の画像は、後日別の3シリーズで撮影したものです。

新型3シリース(G20)のインテリア

特に、コントロールディスプレイが8.8インチから10.25インチに拡大された上、タッチ操作やスワイプが可能になっている点は時代の流れを感じました。

コントロールディスプレイの配置がこれまでより10センチほど前面に配置されていますのでより大きく感じます。解像度もかなりアップしていました。

センターコンソール

カップホルダーの奥にスマホを置くとワイヤレス充電も可能となっています。

エンジン始動ボタンも従来のハンドル左奥からシフトレバーの横に配置されていました。

古臭かったハンドブレーキは無くなり、電動パーキングブレーキに変更。

そしてレクサスGSの時には重宝していたブレーキホールド機能もついています。

これで信号待ちでもブレーキから足が離せて楽になります。

12.3インチのメーターパネル

12.3インチのメーターパネルはフルデジタル液晶表示になってましたが、ベンツのように無機質な感じではくアナログっぽい感じで個人的には好感が持てました。

この日は暑かったので、営業マンに促されて「OK!BMW 暑い」と言ってみたのですが、何やら設定がしてなかったということで作動はしませんでした。

指をくるくる回すと音量の調整ができたりするジェスチャーコントロールもオプションになりますが付いていました。

後席も随分広くなってましたね。

車内に灯る柔らかなLEDの間接光「アンビエントライト」も標準装備されていました。

まとめ

50分ほどの試乗でしたが、色んなもの変わっており、またディスプレイや営業マンから入ってくる情報も多かったので結構、疲れました。

今回の新型3シリーズ、一言で言うと高級車感が大幅に増していると思います。

エクステリア、インテリアもそうですが、特に剛性感、乗り心地、そして静粛性を含めた車の性能自体にそう感じました。

これまでは、走りはいいけどインテリアが、安全性能が、という印象があったBMWですが、今回のフルモデルチェンジで、走りだけでなくインテリアも安全性能もまた、先進性もDセグでは一歩リードした感じがします。

さすがにスポーツセダンのベンチマークとあって意地を見せたフルモデルチェンジです。

この車にネガティブな意見を言う人は少ないんじゃないでしょうか。

飛躍的に進化しているのにもかかわらず、先代の3シリーズ(F30)と価格が変わらないのですからお買い得だと思います。というか良くなりすぎでしょ。

ただ、レクサスISなどと比較すると随分アドバンテージがあるように感じますが、同じような仕様のIS300(F SPORT)が521.8万円なのに対して新型3シリーズ(330i M Sport)が632万円と100万円以上高いことを考えると価格相応だとも言えます。

今頃は至る所で納車式があっているのでしょうか。

早く路上を走っている新型3シリーズを正面から見てみたいものです。

東京マラソン2019の記念タオル

今回は、マグカップと、新型3シリーズが先導車を務めた東京マラソン2019の記念タオルを頂いて帰りました。

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